『尚のピアノつぶやき帖(ショパンバラード2番) その十八』
『尚のピアノつぶやき帖(ショパンバラード2番) その十八』半月ほどショパンは弾いていなかったから、2歩下がるどころか5歩ほど下がってしまったんだけど。指が連弾仕様になっていて、音色も定まらないわ。さぁ、また一からやり直しだね。<おまけ、連弾情報 完>特にここに綴るまでもないどうでもいい話なのだが、先輩はとてもブランド志向だ。かばんやら、時計やら、化粧品やら、世の中で言う『海外の高級ブランド』で着飾っている。35歳、実家暮らし(お母さんは2年前に癌で亡くなられましたが…)、OL、しかも自分自身で「お給料が良い」と言っているので、密かにお金持ちらしい。と言っても、先輩は決してそれを見せびらかす性格ではなく、むしろ大人しくてお上品でかわいらしいので、がんばって仕事をしている自分へのご褒美や、良いもの身に付けたいといった感覚だと、私は勝手に想像する。だが、私の服装が、楽さが一番のカジュアルなので、なんというか、少し肩身が狭かった。(しかも、めがねにマスク、なんと、連弾の待ち合わせの時は素通りされてしまった…っ!)もちろん、何を持とうが、何を身に付けようが、すべて個人の自由である。だが、それに加えて、料理教室へ通い、ジムへ通い、屋外を歩くことは嫌い、悩みごとはもっぱら『お肌』のこと。さらに、結婚して子どもを二人は欲しいと考えているそうで、ただ、年齢的に体力が持つか心配だから、今から「一度の出産ですべてが終わるから双子を産む!」と力んでいる。つまり、そういう医療行為をするということだ。海外のセレブにはそういうことをする人が多いらしい。私と先輩の目指す道は、まさに真逆。なにやら、先輩はいろいろと大変なのであった…。