「ベルサイユのばら」
「ベルサイユのばら」小説はしばしお休みして、今まさかの漫画を読んでいる私。なぜか今頃「ベルサイユのばら」を(笑)いえね、いきさつはこうなのである。トルストイの「戦争と平和」を読了した時のこと、小説そのものは特に文庫本の第2巻がすこぶるおもしろくて、ひどく長かったけれど読んで良かったと思った。ところが、いかんせん、この小説はナポレオンのことについて書いてあるのだが、私は本当に歴史を知らない。私の知識は中学生止まりで(いえそれ以下)、以後勉強をしなかったということもあるのだが、あまりの無知さに疑問だけが残ってしまい、トルストイに対して申し訳ないような、何とも言えないどこか悶々としてすっきりしない読後になってしまったのであった。もう少し私がナポレオンについて知っていればこのような結末にはならなかったのに。ということで、私なりにナポレオンについて勉強してみようと思った。さて、もちろん私の行きつけ、図書館の出番である。一応まずは「ナポレオン」で検索する。あまりのヒットの多さに断念。いや待てよ、肩っ苦しい歴史書なぞ読む気にさえならない…。早々に諦め、とりあえず先に日課である「新着資料」をチェックすることにしよう。十ほどのジャンル別でこの度市の蔵書になった本をずらりと紹介している。ざっとチェックし、目ぼしいものは予約。で、一番下の欄に「漫画」の項目があり、普段チェックすることはないのだが、なぜか勘が働いてクリックした。すると、「ナポレオン」という言葉が急に目に飛び込んでくる。え!?ナポレオン!思わず詳細を確認すると、池田理代子さんという方が書いた「栄光のナポレオン ーエロイカー 」という漫画がこの度全12巻まとめて蔵書になった模様。(因みに、10年前に出版された本であっても、蔵書になったのが今であれば新着資料になる。)思いも寄らない願ったり叶ったりの出来事で、近頃では類を見ないほど目が爛々と輝いてしまった。はい、予約します。オッケー、5人待ちね。さて、当然の如く、次は「池田理代子さん」をチェックする。私はこういう方法で常に情報を広げていく。と、「ベルサイユのばら」。へぇ、ベルサイユのばらを描いたのがこの池田理代子さんという方なんだ。私、あまりに何も知らないからむしろ気持ちがいいでしょう?(笑)ということで、迷うことなくベルサイユのばらを全巻借りた(さすがに今では誰も借りていなかった)。というようないきさつで今日に至る。えー、ベルサイユのばらは非常におもしろい。「マリーアントワネット展」には行ったことがあるし、美術館へ足繁く通っていれば必ずどこかで目にすることになるマリーアントワネットの肖像画。とんだ成り行きでここに辿り着いたが、間違いなく求めていたものへと向かって繋がっていっているらしく、一つ一つ知識が深まっていっているらしく、何やらおもしろ可笑しくもあるが、自分の中でなるほどふむふむと納得している私であった。さぁ、ナポレオンはいつ手元に回ってくるかしら?