道はまたつづいて、山のまわりを回る
道はまたつづいて、山のまわりを回る「一足飛びにやったって何になろう?ピラミッドは頂から作り始めるものではない」「不幸であることは一つの疾病とさえ思われた」「いいえ、人生が悲しいのではありません。悲しい時があるのです」「私は自由です…自由?いえ、心と身体との奴隷です」「自分の力の範囲を知ってそれを愛することが、すなわち幸福というものだ」「山は遠くなるほどなお高く見えるものよ」「新しい流行が他の流行のあとを継いだというまでのことよ」「けれど、意志が黙るときには本能が口をきく。魂の不在中には身体が勝手な道を進む」「別れるときくらい深く愛し合ったことはなかった」「原稿の上に書かれてるものは、僕の血なんだ、」「進歩したり変わったりすることを、彼女は許容できないらしかった」「以前苦しんでいたころ彼女は、子供ができたら自分は幸福になるだろうかと、しばしば考えたことがあった。そして今や子供はできた。しかし幸福はやって来なかった」