くれぐれも
くれぐれも先週は、暑かった。まだ梅雨入りさえしていないのに、疑いたくなるほど暑かった。暑くなるのが早過ぎる。一年の中で、夏が、長過ぎる。日々の暮らしに倦み果て、最近では、もう夢も希望もない。私、こんなだったろうか?もう少し以前は覇気がなかったか?歩く速さは遅くなってしまったが、散歩が趣味である私にとってはちょっとでも歩かないと自分が保てないと思ったので、夏の居場所である映画館へ行った。贅沢にも2本続けて。私が小説に求めることは現実逃避だが、もちろん映画もそうである。くるくる踊ったり、歌ったり。私を光り輝く夢の世界へといざなってくれる。束の間の快楽と幸福に浸り、淡々と何もない毎日だけど、明日があれさえすればそれでいっか、と思わせてくれたのだった。あ〜楽しかった。つくづく現金なものである。でも、それでいい。生きているってそういうこと。みなさん、くれぐれも無理しないようにね。