日本映画の字幕
洋画を観る時はもちろん字幕で観るのだが、最近では、日本映画を観る時でも字幕をオンにするようにしている。私は少々耳が敏感で、BGMで音楽が流れるとすべてドレミで聞こえてくる。聞きたいと思って耳を澄ますとそう聞こえてくるという訳ではなく、いつでもどんな時でも、ボーッと心ここにあらずの時でも、誰かと話をしている時でも、常に耳にはドレミでメロディーが入ってくる。無音の時しか脳が休まることがないものだから、とっても忙しい。外国語の映画を観ている時は、むしろ私にとっては外国語がBGMだ。音楽はBGMにはならない。何を言っているのかさっぱりわからない外国語だけがただただ耳を素通りしてくれる。で、日本映画なのだが、私の耳には、日本語とドレミで聞こえる音楽との二つが同時に聞こえる時、優先されるのは音楽なのである。6割がメロディー、残り4割が言葉、という感じか。だから時に言葉が聞こえていないことがあり、それならば字幕をオンにしてみようと、そう考えるようになった。私はそもそも読書をするように字に起こされたものを自分の目で見る方が内容を理解しやすいタチである。だから字幕オンがちょうどよかった。ちゃんと音楽も楽しめて映画も楽しめる。なんだ、もっと早くからオンにしとけばよかったな、と、最近は機嫌良く映画を観ている。