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2004年04月26日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今日、私は健診のため大きな病院に行かなければならなかった。
いつも、朝急いで病院に行っても、午前中には診てもらえないほどの待ち時間。
1年生の時は学校内の学童保育に不定期ながら通っていたチビだったけど、さみしい子供達の集まりになっている学童では、いたずら、いじわる、暴力が絶えなかったため、1年生の後半から「行きたくない」と言い出していた。
しかし、今日は仕方がない。
朝から半泣きのチビであった。

そしてそれは午後4時前のできごとであった。
顔に傷がある男は校門を開けるよう、インターホンで要求。
「はい、あけま~す」
・・・しかし、男はとまどっていた。
遠隔操作で校門横の小さな扉のカギが開くことを、男は知らなかったようだ。
ちょうど中にいた小学生にドアを教えてもらい、校内に侵入成功。

すると用務員室に訪問者証が置いてあるのに気づいた男。
男は律儀にも手続きをしようと用務員さんを呼び出す。
男は用件と行き先を告げた。
どうやら学童に行っている、ある子供を求めているようだ。
「学童は新館の2階ですよ」
しかし、男はまたとまどっていた。
新館・・・新しい校舎・・・そこから連想させるものはどこにもなかったのだ。

男の度重なるとまどい・・・かなり不審である。

男が迷ったあげく、たどり着いた先は「職員室」であった。
がらがらとドアが開く音。
中にいた先生達はいっせいに男に視線を浴びせた。
男は用件をそばにいた女の先生に告げる。
怪訝そうに男を見ながら「学童の教室」を教えるが、その瞬間、男の先生に「行け!」と言わんばかりに手で合図を送ったのであった。

男は、先生にぴったりとマークされながら「学童」へ。
しかし、そこには目的の子供はいなかった。
またもや怪訝そうに男を見ながら「学童」の先生から、校庭で遊んでいるという情報を得た男は、階段を駆け下りた。

男が子供を探すべく見回すが、なかなかみつからない。
職員室からずっとマークしていた先生が
「今日はどんな服ですかねぇ?」
しかし男は答えられなかった。
子供の服装も答えられない。
ますます、あやしい。
男はおもむろに携帯を取り出し、電話をしはじめた。
「子供はどんな服を着ているか」というような内容であった。

そして、その時!!
子供の声が・・・



「パパ~!」

そう、その男は、妻のメールによってわが子が朝、べそをかきながら学校に行ったという事を知り、早く迎えに行ってやろうとした心優しい父親であったのだ。

しかし・・・わろたよ(笑)
うちのだんなって、顔に傷があって、髭面で、小太り、かたぎの人間には見えにくい。
まして、学校なんて・・・似合わない。

まあ、大阪の小学生への変な書き込みもあった直後だったし、先生が警戒するのも無理はない。

今日はだんなが一応休みだったけど、月曜なので仕事が入ってきているとすぐに出かけなければならなかった。
なので、「学童」に行かせたのでした。
でもって、チビが出かけた時も、私が出かけた時も、まだだんなは夢の中。
チビがどんな服を来て学校に行ったかなんて知るはずもなかったのだ。
学校に入ったことがあるのは「運動会」の時だけ。
開いている校門から校庭へ入ったことしかなかった。
昔は常に門が開いていたけれど、オートロックな扉ももちろん知らない。
それに、「新館」と呼ぶような「新」な建物はどこにもなく「古」な校舎しかない。

こうしてだんなの「小学校ミステリーツアー」は完結したのだけれど、イカツイ顔してわりとへこんでたな(笑)

パパ、ありがとう・・・





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最終更新日  2004年04月27日 11時48分54秒
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