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私的読書記

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2007.06.09
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カテゴリ:本、小説
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<対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの
PHP研究所
中島義道


日本人のいい所は「思いやり」と「優しさ」があるところ。
そんな言葉はよく聞くフレーズですが、それってつまりどういうことなのか!

この国で要求されるのは「和の精神だ」
和とは現状に不満を持つもの、疑問を投げかける者、
変えてゆこうとする者にとっては重い足かせである。
新しい視点や革命的な見解をつぶしてゆく。
いいたいことを心のうちにしまって習慣的な挨拶をこなす社会。
かくして「和の精神」がゆきわたっているところでは
いつまでも保守的かつ定型的かつ無難な見解が支配することになる。

この国では人間関係に摩擦が生じる事を異常にに避ける、他人を傷つけず自分も傷つかない。
そのかわり本音は話さず、表層の付き合いのみの会話から相手を探り会い
言葉を投げあう全体の雰囲気のなかで漠然と
かつ、微妙に互いの「人間性」を理解し会う「会話」を大層好む。
思いやりとか優しさという美名のもとに
相手を傷つけないように配慮して言葉をグイと呑み込む社会ではなく
言葉を尽くして相手と対立し最終的には潔く責任を引き受ける社会。
なんと風通りのよい社会だろうか!



私は日本文化を理解していなかった。
上記のような日本人の集団主義的な部分を毛嫌いしていました。
だってそう思いません?
当たり障りもない会話をするだけなら、特定の個人と会話する必要はないですよ。
誰と話していてもだいたい同じ内容の返事が返ってくるのだから。
そこに得るものが多いとは思えないし、どうせ話しをするなら
本音と本音でぶつかり合って相手の人間性まで知りたいと思っていました。
そうすることでお互いに価値観や考えが広がり成長があるものだと…。

私が最近読んだなかで間違いなく1番面白い!
いやいや私の疑問に的確に応えてくれた。心の内がすっきりしました。





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Last updated  2007.06.09 17:06:00
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