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カテゴリ:eShopMaker
携帯型ゲーム機を英単語や漢字などの学習に活用する動きが、学校現場で広がりつつある。語彙(ごい)力向上などに効果があり、生徒たちにも好評だが、課題も指摘されている。
京都府八幡市の市立男山(おとこやま)東中では、2年生が毎朝午前8時50分から10分間、ゲーム機「ニンテンドーDS」に向かう。使用するソフトは「中学英単語ターゲット1800DS」だ。 上下二つの画面があり、上の画面に表示された英単語を見ながら下の画面に書き写したり、発音や日本語の意味からスペルを記入したりできる。正しく書ければ「グッド!」の声とともに次の問題が現れる。どれだけ身についたか、テストで確認も可能だ。 昨年9月、希望者49人に試験的に導入したところ、5か月間で平均語彙数が1019から1411へと38・5%アップした。中学卒業レベルとされる英検3級に必要な1300語以上を身につけた生徒は10人から34人に増えるなど効果が顕著だったため、八幡市教委は600台を購入し、5月から全市立中4校で使っている。 このゲーム機は2004年12月に発売された。画面に文字を書け、音声も出せる機能に、同市教委学校教育課の林幸光課長補佐が着目し、東京都の教材メーカーに英単語学習のソフト開発を依頼した。「英単語学習は単調になりがちで、苦手な子も多いが、ゲーム機を使えば興味を持ってもらえるのではとの思いもあった」と林課長補佐は語る。 授業にゲーム機を持ち込んだことに保護者らの反発はほとんどなく、林課長補佐は「テレビゲーム世代が親になり、拒否反応が薄らいでいるのでは」と分析する。市立小でも昨秋から漢字や算数の学習ソフトを試験的に導入している。 ゲーム機活用の動きは高校でも見られる。東京都立八王子東高は、大学受験用の英単語学習ソフトを昨年11月から試験的に利用している。約4か月間で平均語彙数が2割以上も増え、石陽一教諭は「書籍の参考書でこれだけの効果はまず見込めない」と話す。 ただ、八幡市教委が生徒に行ったアンケートなどでは、発音やスペルを身につけるのには効果的だが、英単語を文章の中で使いこなすのには不向きとの結果も出た。同市教委は「応用学習には教師による対面授業が不可欠」として、現在、ソフトの全単語に対応する例文集づくりに取り組む。 学習ソフトの効果を研究している上智大文学部の池田真・准教授は「人間と機械が不得意な部分を補い合い、新しい学習モデルを構築していけば良い」と話している。(塩川浩志) (2007年6月29日 読売新聞) ◎はじめてネットショップ開店をする方に役立つ情報を提供いたします! ◎楽しく・簡単に・ネットショップ作りを試してみませんか?20分以内にショップ完成を体験してください。eShopMakerの60日間無料お試し版へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 30, 2007 09:29:57 AM
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