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自然が創り出したハーブの魅力と自然治癒力

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2007年06月23日
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カテゴリ:代替医療
星がんに「サプリ」「免疫」研究

 前立腺がんは、組織を調べて比較的おとなしい性質とわかれば、手術や放射線治療などをせず、経過観察する「待機療法」もひとつの選択肢だ。

 四国がんセンター(松山市)で、この方法を選んだ愛媛県内の自営業男性(69)は、あるキノコ系サプリメントの効果を調べる臨床試験に参加、1日3回粉末を飲んでいる。

 この臨床試験は、同センター病棟部長、住吉義光さんが班長を務める、がんの補完代替医療に関する厚生労働省助成研究の一環。前立腺がんの待機療法中の患者を対象に、全国7施設で進行中だ。計80人について、6か月服用後、PSA(前立腺特異抗原)の検査数値が下がるかどうかを調べる。

 男性は「元々サプリメントなどに興味があったが、あれこれ手を出すより、先生に管理してもらった方が安心」と言う。住吉さんは「多くの患者が関心を持つサプリメントなどについて、効果や安全性を調べる必要がある」と語る。

 卵巣がん患者で、富山県の元高校教諭、岡田順子さん(61)は今年初めから、金沢大病院の臨床試験に参加する形で「免疫療法」を受けていた。

 岡田さんのがんは一昨年初めに見つかった時には、すでに進行していて手術では完全に切除できなかった。進行を遅らせようと抗がん剤治療を受けていたが、昨年末には効果が頭打ちになってきた。

 この免疫療法は、がん細胞特有のたんぱく質の切れ端を含んだワクチンを注射することで、体内の異物を排除するリンパ球の働きを活発にし、がんを排除しようという方法だ。

 同大補完代替医療学講座・特任准教授の大野智さんから説明を受けた岡田さんは、「自分の免疫力を利用するという考え方にかけてみよう」と、抗がん剤治療から免疫療法に切り替えた。臨床試験は全国の十数施設で行われている。

 2001年の厚労省研究班調査では、がん患者3100人のうち、約45%が補完代替医療を使用。抗がん剤などの効果を下げてしまう恐れのあるものもあるが、使用者の6割が医師に相談していなかった。

 「高額なものも含め、さまざまな補完代替医療が出回っている。効果や安全性についてよく理解したうえで、検討してほしい。主治医にも相談した方がよい」と大野さんは話している。(高橋圭史)

◇岡田順子さんは5月、卵巣がんのため亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。

◇「がんの補完代替医療ガイドブック」を厚労省研究班が作成。がん患者向けに、利用を検討する際の考え方などを示す。サプリメントの検証に関する資料も掲載。
金沢大補完代替医療学講座のホームページからダウンロードできる。

(2007年6月15日 読売新聞)

スマイルおまけ<今日6月23日は何の日?>
1944年のこの日、北海道洞爺湖南岸で噴火があり、昭和新山が誕生しました。1960年には、「ララミー牧場」のテレビ放映がスタート。日本中で大人気を博しました。

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Last updated  2007年06月23日 09時56分31秒
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