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カテゴリ:諸事雑感
うなり ゆらぎ 高い音 夏バテや暑さによるイライラなど、心身のバランスを崩しやすい季節だ。リラックスするのにぴったりな日本古来の心地よい音がある。風鈴――。聴力が落ち始めた団塊世代の健康回復にも、効果が期待できるという。(鈴木敦秋) 63歳のA子さんは、2年ほど前から体調が崩れがちで、夜もなかなか寝つけない。高い音がやや聞き取りにくくなり、時々、耳鳴りもした。 先月下旬、横浜市青葉区で開かれた、風鈴演奏家の吉田慎(しん)さんのコンサートを聴いた。荘厳なシンセサイザーの曲にあわせ、吉田さんが鳥の羽をたばねた道具で、音階別に並べたガラス製の江戸風鈴を響かせるのを聴くうち、A子さんはすっかりリラックスした気分になった。 さらに就寝前、風鈴の音が入った音楽のCDを集中して聴くようにすると、驚くほど安眠でき、耳鳴りの回数も減った。「風鈴は究極の癒やしの音です」とA子さん。「かかりつけの針きゅう院にも、施術中のBGMに風鈴の音を流すよう頼みました」と話す。 なぜ、風鈴にこんな効果があるのだろうか。 風鈴の音を分析した住友金属工業総合技術研究所(兵庫県尼崎市)元所長の大谷泰夫さんによると、材質が硬く小さな風鈴ほど、より高い音(高周波音)が出た。人間が耳で聞くことができる音の周波数は約20~約2万ヘルツだが、小型の江戸風鈴では3000ヘルツ以上の高周波音が測定された。 微妙に異なる音同士が響きあったり打ち消しあったりして「うなり」を生んでいる。自然の風を受けた短冊が「ゆらぎ」と呼ばれる不規則なリズムで音を出している――などの特徴も分かった。 「ゆらぎ」のある高周波音といえば、小川のせせらぎや小鳥のさえずりなども同じ。多くの日本人が、それを「癒やし」の音と感じるようだ。「心地よい高周波音は脳内にβエンドルフィンやセレトニンなどの脳内ホルモンを分泌させ、自律神経系をリラックスさせる」という説もある。 聴覚と病気の関係に詳しい「わいわいクリニック」(岡山県倉敷市)の篠原佳年(よしとし)さんは、「病気やストレスを抱える人には、音の高低や方向をうまく認識できないなど『聴覚のゆがみ』があることが多い」とし、「これを改善させる手段として心地よい高周波音の刺激が有効」と説明する。実際に治療で役立てている。 団塊の世代といえば、老化が進む年代だ。耳が老化すると、まず高周波音から聞こえなくなるため、その防止にも役立つという。 とはいえ、風鈴の音を心地よく感じることが治療やヒーリング(癒やし)の大前提。音に対する感受性には個人差があり、欧米では「雑音」と見なす人も少なくない。 (2007年8月13日 読売新聞) おまけ<今日8月17日は何の日?> 1807年のこの日、アメリカの技術者フルトンが完成した蒸気船「クラーモント号」が、ハドソン川を航行。ニューヨークからオルバニーまでの240kmを32時間で航行しました。1949年には、松川事件が起きました。 ご投稿を歓迎します。ハーブのご利用についてのご質問もお気軽にお寄せ下さい。 ご参考情報:美容とリラクゼーションにおすすめのハーブ :世界の一級品チリ・コエサム社オーガニックローズヒップ製品 <hidechan1229:オーガニックハーブサプリメント専門店eサプリ東京店長> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年08月17日 09時53分56秒
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