その神秘に迫る
進化する“みどりの香り”
"みどりの香り"研究の第一人者として著名な畑中顯和先生の、50年におよぶ「みどりの香り研究」の集大成ともいうべき一冊。"みどりの香り"は、植物の葉っぱから放たれる"さわやかな青くささ"(青葉アルコールや青葉アルデヒドなどの複合体)のあるこの世で最も"心のやすまる香り"です。この研究は、日本が海外に誇れるオリジナル研究として知られています。
【目次】
1章 みどりの香り(植物と動物/みどりの香りの正体/なんのために放たれるのか/みどりの香りの役割(その1)生態系の中で)/2章 みどりの香りはどのようなルートで発現するか(みどりの香りの発現の環境条件/発現のルートとその特徴/関与する酵素とその絶妙の演技/みどりの香りの役割(その2)生合成経路からみた重要なシグナル)/3章 森の香り―みどりの香りとテルペンの驚くべき協奏曲!(森の香り/みどりの香りとテルペン類/植物起源の香りの存在の意味にせまる/みどりの香りの役割(その3)防禦・免疫システム構築の知恵袋である)/4章 みどりの香りとヒト(みどりの香りにヒトはどのように官能するか/化学構造と官能相関/みどりの香りとヒトの生理/みどりの香りの役割(その4)ヒトの健康とその展望―耐性菌(MRSA)にも効く!)/5章 みどりの香りの旅人