徒然ひぐらし亭

レンタルショップの更新期限が来ていたので1枚無料に。
なのでレンタルされてから気になっていた
結構話題にもなっていた「マリー・アントワネット」を
ようやく観ました！


全体的な評価としては★★★☆☆
星2つ～3つというところかな。

宣伝の通りとにかくドレスや宝石、お菓子、装飾等々
ポップ、パステルカラー、ガーリッシュ、キュート
といった言葉で飾られる
「女の子なら憧れるだろう！」的な甘い色彩で可愛かった！
私はソフィア・コッポラの他の作品を観た事ないんだけれど
こういうのがソフィアっぽいのかな？
どこだっけ、靴もお菓子も凄く有名なトコロのなんだよね、忘れちゃった(^_^;)
そういう映像の可愛さの満足度は◎です！
そこを観ると「ああやっぱり女性の作った映画だなー」と実感します。
音楽も現代のロックを使ったりしていて
嫌だ、という人もいるようだけれど
私個人的にはテンポのよい曲をバックに
甘い可愛いお菓子にドレス諸々・・・が
ファッション雑誌のように並べられていく、
シャンパン片手に賭け事、パーティー、
放蕩三昧、のシーンは結構好き。



ただ、ヴェルサイユ宮殿でロケを慣行した割に
宮殿の美しさや壮大さが伝わってこなかったのは残念・・・。

それと「歴史モノ」として観るのはお勧め出来ないかな。
でも「ひとりの女の子（女性）モノ」
として観られるかというとそれもちょっと微妙。
それがソフィアが描きたかったんだろうけれど
そういう観点で観たとしてもちょっと物足りない。
最初に嫁ぐ時もさくさくとしていて
国境での引渡しや結婚等
「え？何も疑問に思わないの？」
と思ったりしたし
マリーの苦しみの心理描写が時間を割いて描いた割にはあっさりとしていて
あまり伝わってくるものがない。
悩んで苦しんで放蕩に走るフェルゼンと恋に落ちるあたりの話も
説得力がなかったような・・・。
淡々と話が進んでいっているのでどうもドキドキ感がない。
「映画」という迫力に欠けていた気がする。



ただラスト
民衆に追い詰められてルイ16世と共にヴェルサイユから去るところ。
夕陽に照らされ暁に輝く宮殿を馬車から眺めながら
「お別れを言っているの」
（台詞はっきり覚えてないんだけど間違ってたらゴメン）
というシーンで終わったのはよかったと思う。



あまり深く考えずに可愛い映像を楽しむ、
というのがいいかと思います。
物足りないんだけれど個人的に嫌いじゃないです。