徒然ひぐらし亭

別に無理にテーマを設定しなくてもいいのですが
どのテーマにしようかちょっと悩みました。


ギャグ漫画家として一時代を築いた赤塚不二夫氏が
亡くなられたのが今月2日の事。

ニュースで知った際にはやはり驚きました。
病気を患って闘病生活だったのは知っていましたけれど。

赤塚作品、漫画自体は読んだ事はありませんが
アニメ化された作品はいくつも知っています。

「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン、○○にな～あれ！」
でお馴染の「ひみつのアッコちゃん」
私が小さい頃大好きだったアニメのひとつでしたし
おそ松君も見ていました。
両方とも2代目？位のでしたけれどね。
アッコちゃんのコンパクトを買ってもらって
当時本当に真剣に「変身出来るかもしれない！」
とコンパクトを開いてやっていた可愛い頃もありました(^_^;)
若い頃よりも最近の風貌でお馴染だったので
「そういえばひみつのアッコちゃんを描いた人なんだよな・・・これでも」
と正直思ったりしたものです(^_^;)


ニュースで訃報を知り驚いたのと同時に思ったのは
「タモリがとてもショックを受けているだろうな・・・」
という事。

闘病生活に入る前にテレフォンショッキングに出ていたのを
覚えているのですがその時にタモリが
「そうですよ、ひみつのアッコちゃん描いた人なんですよ・・・
（信じられないでしょう？）」
という風に客席に言っていたのをよ～く覚えています。


カテゴリを作っておきつつ書いていませんが
私はタモリが大好きです！
人を馬鹿にしたり傷つけたりするお笑いって私
ダメなんですよね。
というかですね、
お笑い芸人（に限らず）
態度がえらそうな人というか
人を馬鹿にして見下しているような人が嫌いなんですよ。

まぁ、タモリも時々やりすぎちゃってた事とか
昔はあったのかな？
昔は詳しくはわからないけど。

頭の回転がよくて人としての知性と教養があって、
でも子供みたいな負けず嫌いなトコがあって（笑）
えらそうにふんぞりかえったりしてなくて謙虚だし
タモリのマニアックだったりゆるかったりするお笑いが
好きなんですよ。
最近では昔のイグアナとかは全くやりませんが
うーむ、昔のタモリがやってた番組見たいなぁ・・・
BIG3とかやってたんだよねー。
さて、それはともかく


ワイドショーやニュースでも散々紹介されていましたが

東京の飲み屋で「面白いヤツがいるから」と山下洋輔氏を介して知り合った2人。
一晩中赤塚不二夫の前で芸を披露し
「こいつの芸を毎晩見たい。こんなに面白いヤツを福岡に返しちゃダメだ！」
と自分の高級マンションに居候させ、デビュー前後の世話をした・・・
というのは有名な話。

私も赤塚不二夫氏と親交があり、このデビュー前後に世話になった話も
何となく知ってはいましたが詳しく知った、というか
覚えたのはビストロＳＭＡＰに出ていた時。


とにもかくにも赤塚不二夫がいなければ今のタモリはなかった訳で。
大恩人。



「私もあなたの作品でした」
と言うのはなるほどなぁ・・・としみじみ思いました。
とってもいい弔辞でした。
やっぱり弔辞を読むのはタモリ以外にはいなかったと思うし
「ああ、本当にこの人を尊敬していたんだろうなぁ」
と故人への想いが伝わってきて。
タモリが弔辞を読む際に少し言葉を詰まらせていて
そんなタモリを見るのは初めてでした。
大きく言葉を詰まらせていたのではないので
何だかそれが余計に「この人は哀しんでいるんだよな」
と切なくなって。



亡くなった時にその人がどれだけ好かれていたかわかる、
という事をよく言いますが
タモリを始め多くの著名人もかけつけて
凄い人だったんだなぁ～と改めて感じました。
里中満智子さん、浦沢直樹さんの姿もあったのでびっくりしました。
井上雄彦さんの名前もあり
やはり多くの漫画家達に大きい影響を与えていたのですね。
タモリの世話をしたのでもわかるように・・・
弔辞でタモリも言っていましたが
誰でも温かく受け入れ
誰かを疑ったり、悪く言ったりする事がなかった故に
結果損をしてしまう事も多かったとか。
確かに赤塚不二夫と聞いていつも浮かぶのはお酒を片手に
豪快に笑っている姿。
弔辞にあったように全てを前向きに受け入れていた人なんだなぁ～。



別に私は単なるタモリ好きで
しかも1から10まで全てを知っているとか
ディープなファンではないんだけれど
タモリを世の中に出してくれてありがとう、
と何となくちょっと寂しい気持ちに、切なくなってしまった
数日でした。

そしてやっぱり昭和の時代を築いた好みはともかくとして
才能に溢れた、人々に多くの影響を与えた人々が
当り前の事とわかっていながらもいなくなっていくのは
やはり寂しいものです。


ご冥福をお祈り致します。