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おいろーぱ野郎

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2005.03.13
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カテゴリ:das Thema
 日本からの出張者に、どうして自宅のネット環境が56kモデムなのかと明らかに馬鹿にした口調で尋ねられた事がある。
ADSLを申し込む際、ドイチェテレコムと揉める気がして腰が引けた事も理由の一つだったが、いつUK移住になるやも知れぬ身の上では、生来のケチ性を差し引いても設備投資に気が引ける。なにせ買ったモデムやらルータやらが他国での通信環境に適合するか、そして動作したとしても万一の場合無事にサポート対象機器として扱ってもらえるか保証はない。ましてそれらの価格はEuropeでは市場規模に比例し比較的廉価のドイツといえども日本に比べるまでもない。

 そして移り住んだUKでNarrowBandに終止符を打つべく、事実上親方ユニオンジャック企業のBritish TelecomのPRするBroadBand環境という謳い文句のサービスに手を付ける事をまず考えた。
 予想通りの美辞麗句を並べ立てたパンフレットに、”Super Fast Broadband with 512kb/s”の文字がある。恥知らずという言葉が辞書に無いのは判っているが、彼らは国外へ出たことすらないのだろうか。大家と不動産屋の勧めるCableTV会社のサービスを照会したが所謂>夜飛び会社<ではという不安を拭えない。
 他にもADSLサービス会社は幾つか有ったが、それらとて先のCable会社の不安要素はあり、しかもBTの電話線契約は前提条件である。
 苦渋の選択として、結局BTの軍門に下る事と相なった。やがて届いたパッケージには異形のUSB Modemが同梱されていた。普通は小さく四角いものなのに、それはUSB端子の尻尾を持つ真緑の巨大カブトガニの姿だった。製造元はなぜかフランスの某AlcaXel社。フレンチ企業ってのは国民と同じく予測を超えている事がある。

 56k環境より快適にwebsiteが開くし、ロシア系のサイト等から著作権に触れる動画をくすねようという野心もないのでそのまま利用を続けた。日本の各種サイトのバナーで競うように謳われる40Mbサービスだとか、そういうものを目にしても、ジンバブエの天気予報と同程度の事実として受け入れる度量を身に付ければ技術の退歩も恐れるにあらず。日没帝国の動じないメンタリティはこのように涵養されるのだろう。
 唯一苦々しいのは、この井の中の蛙+負け惜しみBroadband使用料に毎月30ポンド弱請求されることだ。日本に住む誰が0.5Mb/sに6000円も出すだろう。しかも契約は1年単位なので解約しても残月分の支払い義務がある。水呑み百姓になった気分が満喫できる。

 UKといえども時間は流れている。こんなキ印の状況にはやがて穴が空き始めるもので、今年に入って通勤路の看板にBulldogというC&W社の4Mb/20ポンド以下のサービスがお目見えした。Tiscaliも512kb/11ポンド強という狼煙でBTの顧客を食おうとしている。やがてBulldogの広告が消えた頃、”BTから2Mbサービス登場”の文字を目にした。えてして速度は値段に比例するんだから興味はない。どうせ法人向けというオチかもしれない。
 それから約1週間後、自宅PCに異変が起きた。ネット接続が確立されない事が多く、されても画面の更新速度が停止しているかのように遅い。妙な事にModemの速度表示は以前の576kbでなく2.2Mbを指している。Virusチェック等を済ませ、ライン自身の問題と確信を持つ。数日PCを放置した後の朝、BTから届いた手紙には512kbユーザの全面的な2Mb移行のお知らせが書かれていた。多分この影響でライン品質に影響が出ているのだろう。

 "In the unlikely event that your line is incapable of supporting 2Mb"というくだりから、それがlikelyなeventだと想像がつく。 太字の ”And you don’t have to do anything” ”We’re putting you in control” “Relax and Enjoy”という見出しが、予想される真実の影を写し不安を倍加する。
 Upgradeしても使えないならそんなの要らない。BTのCallCenterに原因確認の依頼をすることにした。そして、想像に難くないやり取りが始まる。

 最初にCallした番号AからBを紹介され、C,D,E,Fとタライが回る。その都度自分の電話番号と名前と住所を確認され、症状の説明を繰り返し、電話口の担当者は、それぞれ粋なセリフを返す:
「あなたは電話使用料を滞納しているの。だから接続が確立できないのよ。」
「使用料滞納は履歴にないわね。私の同僚がそういったの?私は知らないわ。」
「これは法人用のTechnical Helpだからこの番号にかけてね。」
「ここでなくてこの番号が担当してるよ。紙とペンを持ってる?」
そして最後の番号担当Fの口から紹介されたのは、先の番号Bだった。

 "この中に一人だけ本当の事を言っている人がいる。それは誰か。" という うそつき村の住人当てクイズのようだ。
推理ものの結末ではないが>全員が嘘をついている<という答えもありの国ではどんな展開だって可能だろう。

 Bの担当Francisを上品に脅し、24-48時間以内にCallBackする約束を取り付けた。
2日待つが音沙汰が無い。

 再度Bに電話すると、Francisは不在で「とにかくここにかけてくれ」と番号Gが出てくる。 Gの担当者では埒が開かずその上司にCallBackを約束させる。
やがて(督促状も来ていないのに)“ 料金滞納問題にカタを付けた ”という説明を受け、Technicalにバトンタッチすると言われる。
 Jamesという担当が自宅PCをブートしてRemoteで接続確認をしたいというので電話を切り待つ。
5時間待っても連絡が無い。

 金曜の午後4時、ここで会ったが100年目とばかりにGreggという担当を捕獲する。運悪く犠牲者のお鉢が回ってきた彼氏には気の毒だが、自分にヒトとしての理性はもうない。毒蜘蛛にでもなった気分だが、こっちも犠牲者。ここまでくれば犠牲比べだ。最終的な落し所として2つのOptionが見えてきた:
 1. 512kbのサービスに切り替える
 2. BTからOnSiteサポートを派遣する*
   *但し使用ケーブルなどBT以外の機器が障害原因の場合は130ポンド支払う。
 勝手に切り替えられた設定のトラブルに払う金は持たない。そもそもBT推奨ケーブルがどこに存在するのか。
 不平不満は言えば言うほど体力を奪う上に、自分の不寛容を思い知らす。長く不毛な、良心の呵責を背負った持久戦は、クレームエスカレーションTeamからの実働日4Hrs以内のCallBackを待つ結論で幕を閉じた。土曜は9時から営業のため、午後1時までに連絡が入ると言う。

 土曜の朝、ふと思う所があり居間のFAX電話側のWallソケットにADSL用Filterをかまして接続を試みると、無事に2.2Mb/sで接続が確立する。
 気付かなかった自分を迂闊とすれば、CallCenterを名乗る輩は果たして何なのだろう。
 午後1時。クレームエスカレーションTeamからのCallBackは勿論ない。
 言うべき事は言っておきたいのでBTのパンフレットから24時間x7日対応の番号を見つけ電話する。“今大変混み合っており担当者に繋がりません”という録音女性の声が聞こえ、数秒後に、電話は向こうからぶつりと切れた。

 日本の僻地に帰省する時に会う、実家の近所に住む旧友からMailが届いた。
件名の”光開通しました”が 見たことのない遠い銀河の煌きを思わせる。
 それならこっちは ”影開通しました” だ。 いいだろ。しかもRelaxしてEnjoyできるらしいぜ。





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Last updated  2005.03.20 05:09:48
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