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おいろーぱ野郎

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2005.07.31
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カテゴリ:das Thema
 地下鉄Southfield駅の近く、郵便局を兼務する雑貨屋の入口ドアに、大衆紙Evening Standardがスポンサーの意見広告を見た。
 大書された ”LONDON STANDS UNITED”の文字の下に引用されたLodon市長Ken Livingstoneのコメントは、「Londonは一つの都市と言うより(人種的融合の結果としての)”世界”であり、その調和を乱す行為を市民は誰一人として許さない」という要旨だった。

 この雑貨屋から数十mの所にある図書館にオーストラリア、NZ人向けの無償ミニコミ新聞が並んでいる。時折街路に見かける広告Boxには、南アフリカ人 向けのそれが積まれる。駅の対面にあるシニカルな店主のフレンチ惣菜屋にはフランス人向けミニコミ誌が置かれ -- 少数民族向けの店にはよくある事だが -- 時々行く韓国食堂や日本料理屋でも同様である。
 仕事帰りに寄ることの多い大手スーパーマーケットTESCOで買い物篭を片手に歩いていると、英語以外の言葉が耳につく事が多々ある。高級スーパーならともかく、深夜のディスカウント系スーパーはそれなりに世間で揉まれている客層が利用することが理由なのかもしれないが、Londonに住むガイジンの多さは肌で感じられる。
 
 例えば大昔に初めてこの地を踏んだ時には、国鉄BRのターバンを巻いた車掌の凍った表情に見入ってしまった。今日も買物に出掛けると、レジには黒いス カーフを巻いたイスラムのお嬢さんが立ち、カフェではイタリア人らしき姉ちゃんがLatteをサーブしてくれ、洗剤が切れて飛び込んだ雑貨屋にはインド人 らしき兄ちゃんの愛想の無い接客が待っていた。外見と言葉で判別できない潜在的ガイジン率が100歩譲ってMuenchenと同じだとしても、顕在的ガイジン率で多いに上回っているのがここだ。

 南ドイツMuenchen市では市民の25%が外国人と聞かされていた。仕事を求める近隣諸外国の人々が豊かな土地に流入する結果なのだが、過去の植民地所有数や、最近の難民受け入れ天国というお国事情にも後押しされ、有色人種の比率はLondonの方が圧倒的に高い。
 ドイツに居住する少数民族は、よそものと意識されているにせよ、極端に羽目を外さなければ共に生きる許可を与えられている感がある(=トルコ人問題など、確執が全く無いわけでは無い。)社会的弱者に暖かく接する美徳は極東の帝国では風化しかけているけれど。
 かたや日没帝国では、圧倒的な各種民族のバラエティ(=帝国の民でもインド系だったり)と量が影響しているのか、そんな情緒はない。外見の違う人々だら けの社会では、よそものチックに見える他者に殊更暖かく接する必要が感じられなくなるのだろう。同じアングロサクソンでも、恐怖を除去する事が根底にある US人の乾いた愛想良さは、撃たれたり訴訟されたりする確率の少ないこの地では存在意義が薄くなる。
 そういう背景の中では、祖国からこちらに来たての倭人さんなんかは恐ろしく無愛想な日没帝国民に自ずと不快感を覚えるだろう。なにも日没帝国民が全員愛想が無いと暴論を吐くつもりは無い。互いのいたわりで回っている社会ではあるが、大陸よりもプラグマチックなのは確実だ。

 先週金曜、諸般の事情でヒースローまで荷物を引きずりながら電車で行き、バス待ちで永い間モアイに変身し、最後に車を置いたPutneyまで戻った時にはどっと疲れていた。
 そこで、興味はあったが行く機会のなかったPutneyのイタリア料理屋Da Francoで夕食を取った。水色をメインに彩色された店では、イタリア語を少し話すと謙遜するアフリカ系のwaitressが、そう多くないお客さん達の世話をしていた。
 壁に飾られた画の一つにゴッホの”夜のカフェテラス”を見つけ、一瞬エセイタリア屋かと恐れたが、おっとどっこいMuenchenのそれと同じパスタの 味に驚いた。大陸なら多分単位がそのままEURのところだが、18ポンドの会計を済ませ、店主のFrancoおじさんに美味かったよと礼を言う。

 Putneyの中心街からやや外れた所にあるこの店に沿った通りの100m以内にはインド料理屋数件、バングラデシュ料理屋、日本人経営の寿司屋と日系 でないアジア人経営の寿司バー、デリバリー専門の中華料理屋などがある。といってもここは世界の大都市の危険地域にありがちな少数民族のるつぼのような場 所ではない。因みにMuenchenではこういったエスニック系レストランが軒を並べる場所は多くない。

 実はPutney駅で降りた後、評判のスペイン料理屋 ”La Mancha”にトライしようとしたのだが、ほぼ満員でしかもタパスのケースがない事に落胆し止めにした。駅に沿うこの所謂ハイストリートにもイタリア料 理、ギリシャ料理、東南アジア系ヌードル屋、はてはモロッコ料理に至るまで、UKパブに混じり民族料理屋が並んでいる。
 南ドイツでもトルコ人経営のケバブ屋を筆頭に外国料理屋は少なくないが、この地では層の厚みが伝わってくる。選択の幅がより広いのはガイジン文化の賜物だろう、ただし箱が狭いのと料金がそれなりに高いのが玉に傷ではある。

 ところで、London一日観光バスツアーに日本からの出張者の息抜きの為に同行した際、日本人ガイドさんがイタリア料理に警戒するようにと乗客を教育していた。日没帝国で悪名高いこれらエセイタリア料理屋は、安定人気のイタ飯にあやかった帝国民が自分の舌だけを頼りにした(=Referenceのベクトルが明後日の方を向いているか或いはその絶対値が存在しない)創作イタ飯商売で金儲けしようという魂胆から生まれるのだと感じる。
 Francoおじさんじゃないけどイタリア人をChefに雇えば済むのにねえ。使えない舌に自信を持つ思い上がりがけしからん。

 ドンキホーテの胸像を後にし、いつもは車で通過するだけの橋まで歩いた。女王さんの紋付きと思しき立派な灯篭が欄干に並ぶ、テムズ川に掛かるこの橋の上で薄暮に包まれる景色を眺める。
 そのうち、ふと岸辺側の灯篭とその川面に映る像の数の不一致に気付き、川岸の景色がどのように反射して目に映るのかを小学生に負けじと考え始めた。”山椒魚”じゃないが最近とみに思考を放棄しているのが災いしているのだろう、特に灯火の像が川面で上下に流れて滲む理由が判らず、そのまま意識を集中させ佇んでいた。

 ふと、背後を軽く叩かれ、振り向いた所にRさんの笑顔があった。昭和の演歌歌手のように独り橋のたもとで、傍目にはナルシスティックに直立不動と化した自分の姿を見かけ、身投げしはすまいかと案じてくれたのだろう。
 日本人のRさんとはDa Francoの斜向かいにある行きつけの美容院で約30日おきに首を託す間柄だ。 彼女の隣には笑顔がちょっとナイーブなアングロサクソンっぽい若者の顔 がある。虚を突かれたとはこれの事で、頭の切り替えが出来ず、お愛想の言葉すら出ない。しどろもどろの自分に背を向けた二人は仲良く手を繋ぎながら Fulham方向へ橋を越え歩いていった。

 なかなか腕が良く器量の良い彼女は、高い物価に苦しみながらも不便な帝国暮らしを楽しんでいる。暫く前には近所のコロンビア人からテキーラの乾杯作法を伝授されたと言っていた。グラスを持つ親指の付け根の所に塩を少々盛り、ポンと口に含むや否や勢い良くテキーラで流し込むのだそうだ。

「『そうそう上手。じゃあ今度は塩の代わりにコカイン盛って、、、あっそれはコロンビア流だったなぁ。僕ら世界の色んな所で悪さしてるからねえー。』なんて言うんですよぉ。まったくう。」と屈託無く話す。本人の名誉の為、コロンビア流を試したかどうかまでは訊かなかった。

 いいなあ、あれだけ若いと何もかもが自由で。いや、自分がやると身を持ち崩すのは見えてるからこれでいいのだろう。ガイジンの調和と誘惑に溢れる街で、危なくない程度にガイジン人生を楽しみなよ。



*** 補足 ***
+ Da Franco

+ Da Francoの並びにある宅配インド料理屋
 なかなかイケるのに加え、Website同様、デリバリー用の箱も日没帝国らしからぬモダンなデザイン。ところが新参者ではないらしい。タンドーリチキンがないのが唯一残念。

+エセイタリア料理屋の多いUKだがこのチェーン店ならまあ及第。好感の持てるモッツアレラと生ハムの前菜にその理由あり。
 因みに一昨日試したWimbledonVillageのCafeRouge隣は期待したにも関らずエセイタリア料理屋だった。油だらけで干しトマト以外に味の無いフェットチーネに玉砕。。。

+その後のRさんからの証言(2005/09/03):
 「イギリス人に見えるって言われるんですけど、違うんですよお。何人か判ります? えっ、そーうです。Sweden人なんです、あの人。あれからFulhamのサッカー場の隣にある公園にTakeAwayのタイ料理を持ってって一緒に食べたんですよおー。」
 お幸せに。









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Last updated  2005.09.04 12:00:37
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