ぐま日記＠DC浦島生活。

　私の所属する国際機関では、世界中のあらゆる国の同僚・友人ができる。とりわけアジアから来ている人たちについては、同類の気安さもあってか私はかなり親しくさせていただいている。その中でも中国から派遣されている同僚・友人たちは、私にとって特別の位置づけと言っても良いほど親密だ。そんな中国オフィスの面々と我が日本オフィスの面々で、恒例の飲み会＆カラオケ大会が行われた。

　１次会（飲み会）は、私がお気に入りのバージニアの韓国料理店。図らずも日中韓そろい踏みのコンセプトだ（笑）。両オフィスでぺろっと平らげたのは餃子、刺身、カルビ、韓国風お好み焼き、そして大量のキムチ、日本製ビール等々、これまたアジアン多国籍メニュー。それぞれの国の食事情とかを話しながら食べるご飯は楽しい。辛い料理で有名な中国のとある地方出身の同僚が、私からすれば激辛に属するキムチを「う～ん、全然辛くない」と言いながら食べていたのが印象的であった。

　２次会はカラオケ。場所は１次会の店にほど近い、日・中の歌謡曲＆洋楽をたくさんストックしているという優れもののカラオケボックス。ここで日中歌合戦である。私はある意味日本チームの切り込み隊長なのだが、今回は趣向を凝らし、事前に中国オフィスの別の同僚に秘密特訓してもらい、千昌夫の「北国の春」の中国語歌詞をマスターして披露した。この曲は中国でかなりメジャーなのだそうだ。代わりに私はこの同僚に「北国の春」の日本語歌詞を特訓してあげた。双方ともに披露した時には、特訓の甲斐あってやんやの大喝采を浴びることができ、かなりいい気分。ちなみに中国オフィスの同僚は、日本の歌や俳優を驚くほど良く知っている。こうした芸能系にアニメ等も加えた我が国の「ソフトパワー」には本当に目を見張るものがある。

　他にも相手国の歌詞をマスターして歌うものあり、洋楽に向かうものあり、コテコテの「自国もの」を歌うものあり、デュエットするものあり、と盛り上がることこの上なし。これまた別の中国人同僚が歌ってくれた、その名も「中國人」という歌はかなり興味深かった。ＰＶのロケ地は万里の長城、軍服を着て赤い旗を持った人々がバックに居並ぶなか、ジャニーズ系かとおぼしきカッコいい男性が、ナショナリズムを鼓舞する内容を歌っている。返礼（？）として、「日本人」というタイトルの曲がないか探してみたが、やはりなかった。。

　こうしたイベントは、世界中から人が集まってくる国際機関ならではの醍醐味である。いや～楽しかった。今度は「各国対抗カラオケ大会」でもやろうかな。