ぐま日記＠DC浦島生活。

　昨日の日記で書いたように、ＮＹ帰りにラジオで観戦したスーパーボウル。言わずと知れた「プロフットボール全米チャンピオンを決定戦」である。ピッツバーグがシアトルを下し、２６季ぶりの王座についた。

　全米が熱狂するこのイベントはもう日本でも十分有名でしょう。チケットは前年に一瞬で売り切れ、その後数千ドルという値段でマーケットに出回る。ハーフタイムショーには必ずビッグネームが登場。今年はローリングストーンズ、一昨年はジャネットジャクソンが物議をかもした。

　昨日のNY。地下鉄に乗ろうとしたら扉が半分しか開かない。それを見て隣にいた黒人の兄ちゃんが「半分しか開かね～よ～。SuperBowl Sundayだってのにさ～」。その兄ちゃん車内でペプシ缶をぶしっと空け、「SuperBowl Sundayに飲むペプシは格別だ～」。まあこれはケッタイな例ですが、街もテレビもこの話題で持ちきり。試合中は街はひっそり、道路もガラガラ。

　一夜明けても祭りは終わらない。今朝、運転中にいつも聞いている大変お堅い公共放送をつけると、いきなり酔っ払った兄ちゃんの声にびびる。「『オレはこの日を２６年間待っていたんだ～！！最高だ～！！』。以上、喜びに沸くピッツバーグからお送りしました」。。。

　とにかく「特別な日」の「特別なイベント」なのである。今年で４０周年。このメンタリティは日本に例えると何だろう。毎年必ず国民が熱狂する、「お前普通その時間テレビの前にいるだろ！」的イベント。

　プロ野球日本シリーズか？いや違う。大相撲千秋楽？かなり違う。全盛期の紅白歌合戦？おおこれは近いかも。総選挙の開票速報？いや毎年やらないし、そもそも娯楽じゃないし。と、つらつら考えるに、私の中では「サッカーワールドカップの日本戦」が一番ニュアンス近いのではないか、という結論に達したのですが、いかがでしょうか。

　それにしても、毎年必ずやって、４０年のあいだ毎度毎度熱狂しまくるって凄いことだ。仮にワールドカップが毎年あって４０年続いてたとしたら、ぜったい我々飽きてるか、少なくとも波があると思うんですよね～。プロ野球や紅白がそうであるように。

　ということで、この日は１年に１度「アメリカの不思議さ」を体感する貴重な日なのでした。