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カテゴリ:徒然
おとといの日記で、アメリカのスポーツ実況は物語性がなく素朴だってな話をしました。もう一つ日本に比べて素朴なもんがあります。それはCM。理由は明らか。アメリカのCM、かなり低予算で作ってます。間違いない。
まずキャスト。日本のCMは基本的に「有名人勝負」っすよね。芸能人のみならず、各界のビッグネームがざくざく出てくる。外タレだってそれはそれは豊富。さぞかしギャラに予算つぎ込んでんだろうな~って感じ。 さて、本場アメリカのCMでハリウッド俳優やメジャーリーガーや大物アーチストにお目にかかることはあるでしょうか。殆どないっす。携帯電話のCMにキャサリン・セタ・ジョーンズが出てたりしますが、かなり例外的。基本的には無名の方々が演じてます。ギャラはかなり抑えられてるに違いない。。 聞くところによると、こっちの俳優マーケットは「映画」「TVドラマ」「CM」でかなりはっきり棲み分けが出来てるそうですね。そしてどうしても「映画」の人々に格上感があるらしい。TVドラマ「Friends」で大ブレイクしたジェニファー・アニストンがブラピと結婚した時も格差婚みたいなことを言われたし、「ER」で人気だったジョージ・クルーニーが映画主演した時もステップアップ的な捉えられ方だったような記憶が。 ということで、人件費を安く抑えてるアメリカのCM。ストーリーも素朴なのざくざくやってます。例えばこんなの。 A社のキャットフード。隣にはライバル社のやつ。猫ちゃんを放してみましょう。ほ~らA社のにまっしぐら。だからA社のはおススメですよ~。。。「猫まっしぐら、なるほど味の差」をベタに行ってます。 B社のビスケット。隣にはライバル社のやつ。モニターさんに目隠しして食べて貰いましょう。どっちが美味しいですか?「こっち!」ああやっぱりB社のですね。はい結構です。ありがとうございました。ん?モニターさんがB社のビスケット缶を離さない。「もっと食べたい!」。。。上のCMよりひねってると言うべきか? オフィスの一室でローンの打ち合わせをしてる担当者とお客。担当者が何気なくブラインドを開けると、外には「C社のローン」のでっかい看板が。「しまった!」あわててブラインドを下ろすが時既に遅し。お客は部屋を飛び出しC社へダッシュ。 ちと斜めを向いてインタビュー形式を装いひたすら語るってのも多い。「私も最初は信じられなかったの。でも友達に勧められて使ってみたらもう全然違うの!どうして今まで出会えなかったのかしら!本当に素晴らしいわ。みんなにもぜひ使ってほしい!」。。。ってあんた誰? 日本の広告代理店のCM受注単価がどのくらいなのか存じ上げませんが、同じ単価でこの素朴さだったらぶっ飛ばされるだろうな。 ま、低予算ながら素晴らしく効果的なCMもたくさんあるんですけどね。「人で魅せる」日本のCM、「知恵で魅せる」アメリカのCMってとこでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月18日 08時11分14秒
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