ぐま日記＠DC浦島生活。

　昨日「前途多難？？」なんて予言してしまったのがいけなかったのだろうか。やはり今回の旅は侮れませぬ。

　ロンドンを１時間半遅れで出発し、飛行機はそのまま律儀に１時間半遅れをキープして深夜２時に目的地・エチオピアの首都アジスアベバへ。やれやれ、長かったなあ。。

　身支度をしていると、飛行機が着陸を前に旋回を繰り返している。真夜中のエチオピアで航空管制が混み合ってるなんてあり得ないよな～と思っていると機長アナウンス。「雨が強く、視界が悪いのでトライを繰り返しています。もうしばらくご辛抱下さい。」

　へええ～やっぱり離着陸はアナログなものなんだね～、と思ってると、更に何度かくるくる回って、再度機長アナウンス。

　「本日は悪天候によりアジスアベバに着陸できません。予定を変更してカートゥーンに着陸します。大変申し訳ありません。本日はここにお泊り頂きます」

　。。。。カートゥーン？漫画？どこ？地図を見る。そして絶句。

　スーダンですよ。スーダン。南北に分かれてずっと内戦が続いてた国。そこのKhartoumって都市。隣の国かい！！

　ちなみに地理的にこんな感じですよ。空港の地図より。



　しかし周りの人々は大したもんで、何事もなかったかのように平然としております。私に同行している同僚も「まあ仕方ないね。我々にできること何もないからね～」と涼しい顔。私も、まあ予期せぬスーダン経験もいいかもねという気になってきました。どんなホテルかな、と少し観光気分。

　しかし、追い討ちをかけるようなアナウンスに皆の表情は一気に曇天。「皆さんはスーダンに入るビザをお持ちでないので、空港でお待ちいただくことになります。出発予定時刻は今から１２時間後、午後５時となります」

　。。。。ほえ～。ラウンジに通されたのが朝５時半。適当なソファを見つけ、めいめい１２時間ステイの「基地」を作ります。

　外にはこんな飛行機が。否がおうにも「スーダン気分」を盛り上げます。



　現地の係官登場。「パスポートをお預かりします」。。ちょっとちょっと、入国もさせてくんないのにどうしてパスポート持ってくのよ。周りの人も不安そう。

　しかし感心したことも一つ。携帯が通じますね。ワシントンともエチオピアとも、はたまた東京とも大変クリアーな通話ができました。

　さて、うだうだしてると１１時ごろ係官登場。「このたびはご迷惑おかけします。入国管理局と話がついて、皆様方をホテルにご案内できることになりました。こちらへどうぞ。」

　。。。。またまたほえ～。ということで転がり込んできた予期せぬスーダン市内観光。さてどうなりますやら！つづく。