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カテゴリ:ちと硬派
一夜明けて改めてダレサラームの街を見渡してみる。建物の構造が妙に日本と似通ってて、何やら懐かしい感じの風景だ。ここも道行くクルマは殆ど日本車だし。
昨日、空港からの幹線道路の一角に、日本の信号と全く同じものを何度か見かけた。自動車用のみならず歩行者用信号も全く同じ、皆さまご存知の「あれ」ですよ。日本の支援で設置されたそうです。見えるかな? さて、ちょっとしたアクシデントで幕を開けたぐま日記@アフリカ、今日が最終日であります。日曜日にもかかわらず時間を空けて下さったカウンターパートの人たちと意見交換をした後、また長い帰路につきます。来るときよりは楽に帰れると信じたいですが(笑)。 実質1週間強で4カ国(予定外の1カ国含む)訪問という駆け足行脚。それでサブサハラアフリカの本質を掴んだのかと問われれば、もちろん否と答えるしかないでしょう。以前の日記にも書きましたが、一を聞いて十を知った気になってはいけない。遠大な歴史的経緯を持ち、絶望的な貧困層を抱え、政治・社会体制も複雑な国家目白押しのこの大陸について、最も歴史的・地理的に遠い日本人がたかだか1週間の滞在で全てを知るなんてあり得ません。 それでも現地―極限の地ではないにしても―に身を置き、町並みや道行く人々の表情を見、指導的立場にある人や貧困削減プロジェクトの当事者の人たちと意見交換し、その国のためになろうと外からやってきて一生懸命頑張っている人々と話をする中で、私なりに「感じる」ところはありました。この「感じ」が「錯覚」でないことを祈るばかりであります。 私はやはり外からやってきて頑張っている人の中でも日本人に特に同胞意識を持ってしまいます。様々なバックグラウンドを持った人たちがいろんな形で仕事をし、そしていろんな経験を私に語って下さいました。想像を絶する衛生状態の辺境で仕事してる人とか、サソリに刺されて3日間昏睡した人とか。彼らを思い起こすと、この地について知ったかぶりして書く気が粉砕されます。 センチメンタルジャーニーをしたわけではないですし、「アフリカの人の人情。に触れた」なんてナイーブなことを言うつもりもさらさらないですが、いろいろな方のお気遣いのおかげで、ぶっ倒れることなくここまで来ました。この出張経験を今後の仕事にどのように反映させていくかなあ、としみじみかつ冷徹に思うのでした。 ということで、思いっきり日焼けした顔で北半球に帰ります。寒いんだろうなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月01日 20時29分38秒
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