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カテゴリ:ちと硬派
この週末、ワシントンDCに程近いところにあるアンドリュース空軍基地を開放して、航空祭が行われていたので昨日行ってきました。
私は決してミリタリーマニアではないですが、安全保障関係に知己が多いこともあり、日本でもこの手のイベントにはよく行ってました。例えば入間の航空祭とか、富士総合火力演習とか、武道館での「自衛隊音楽まつり」とかね。横須賀とか横田の米軍基地開放デーに行ったこともあるな。 こういうイベントに行くと、いかに自衛隊や米軍が近隣住民との良好な関係を築こうとしているか、更に「基地とは、防衛とは」につき正しい理解をしてもらおうと腐心しているか、といったことを痛烈に感じるのですが、アンドリュースはもう「スケール何倍」って感じでそれを実践してました。 駐機場にはもう「これでもか」というほどの機体、機体、機体。2~3枚で収めるのはとてもムリ。あ、ちなみにデジカメ復活しました(笑)。 そして、上空ではもうひっきりなしに航空ショー。延べ基地に5~6時間いたんですけど、常にどこかの隊がデモンストレーションしてたなあ。 航空ショーの真打はこれ。ブルーインパルスならぬ"Blue Angels"。海軍所属のこのチームのデモは本当に凄かった。。一糸乱れぬ統制美、そして客の頭上を超低空飛行する大胆さ。驚きでしたね~。 話変わってこのステルス戦闘機。1機あたり4650万ドルだそうな。約50億円。軍事アイテムは単価高いです。。 こうした凄まじく気前の良い空間の中で、客はピクニック気分で日向ぼっこしたり、ホットドック食べたり。そばに鎮座している戦闘機・輸送機やヘリ、更には戦車とかには、どれも迷彩服の現役軍人がついてて、にこやかに説明してくれたり、気軽に中に入れてくれたり、写真撮影に加わってくれたり、かなりフレンドリーです。 こうしたイベントを見ていると、米軍と米国民の間には、ずいぶん幸福な信頼関係が出来上がっているのだなあ、と痛感します。国家と民主主義を守るための誇るべきサービスたる軍務に従事する軍人、そして国家を守ってくれる軍人に対し尊敬と親しみの感を持つ国民(=シビリアン)。 まあもちろん米国民全部がそうではないし、こういうイベントに来るのはむしろ軍人シンパが多いのは事実でしょう。しかし、「当たり前のようにそこにある軍、基地、迷彩服」という感覚は日本より格段に浸透してるなあ、とは思います。まあ日本も最近かなり変わってきてると思いますけど。 と、日本で見る同種イベントと比べた「距離感」の近さに、少し羨ましさを感じたりしたのでした。 ところでこのイベント、近くのFedEx Fieldの駐車場から基地まで、それこそ数万人をバスでピストン輸送してたんですが、これが凄かった。 数百台のメトロバスが整然と30列くらいに並び、軍人の仕切りの下で30台同時に人を乗せては去り、また乗せては30台去り、という感じで凄まじく鮮やかに大行列を処理してました。道すがらには警察が交通整理してて、信じられないくらいスムース。 軍隊のアキレス腱はロジスティクス(物資輸送とか)なだけあって、さすがの機動性。米国滞在延べ5年にして、一番素晴らしいロジスティクスを目の当たりにしました。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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