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カテゴリ:徒然
ワシントンDCからポトマック川を渡ってバージニアに入ったところに、第二次大戦の激戦地となった硫黄島での米兵、主に海兵隊の献身をたたえる記念碑(Iwo Jima Memorial)が建っております。
ここでは、夏の間に面白いイベントがあります。名付けて米海兵隊のサンセットパレード。これ凄いですよ。昨日行ってきました。 硫黄島記念碑の前にある広場に、海兵隊の軍楽隊が陣取って、まずはドラムのパレード。よく訓練された金管楽器群が、一糸乱れぬ統率の下、「星条旗よ永遠なれ」や「双頭の鷲の旗の下に」といった米軍の典型マーチを奏でつつ、見事な統制美(Drum)を見せてくれます。 これはもうワシントンの夏の風物詩。お客さんの数の多いことといったらもう。軍関係者も多数。 そして、軍楽隊の次は儀仗隊登場。先っぽに剣をつけた銃を持っての登場であります。 この人たちが見せるのは、軍楽隊の伴奏とかの一切ない中での"Silent Drum"というパフォーマンス。銃剣をいともたやすく鮮やかにくるくると扱うさまは、まさに圧巻であります。半端ではない訓練の賜物って感じ。 合間には、星条旗と海兵隊旗の入場。軍楽隊は国家吹奏、そして観客は起立して敬意を表します。軍関係者は敬礼。 私は実はこういう「統制された美」にすごくグッと来てしまうのです。いや~凄いなあ。このブログでくどいくらいに書いてますが、こういうイベントを通じて、一般市民と軍との間の距離が本当に近くなっているという感を強くしますね~。 米軍というのは、陸・海・空・海兵隊の四軍構成ですが、その中で特に海兵隊というのは規律や訓練が厳しいので有名であり、また戦時には真っ先に敵地に上陸して、多くの人が命を落とすことを宿命づけられている部隊。そうした海兵隊の宿命のある種象徴である硫黄島記念碑の下でこのイベントをやることは、特別な意味があるのでしょう。日本人としては若干複雑な気持ちもありますけどね。 ちなみに、軍とは違いますが、こうした楽隊による統制美をよく表している映画に、"Drumline"というのがあります。4年前くらいの映画。Drumというものの何たるかを知るには絶好の映画ですよ。 この海兵隊パフォーマンス、夏の間は毎週火曜日の夕刻にやってます。いろんな意味で必見です。ワシントン界隈の方はぜひ行ってみて下さい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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