見えないものが見えてくるということ
見えないものが見えているか?それとも、見えていないか?それによって、豊かさや幸福感が違ってくるようです。例えば、桜の花を掃いている二人のおばあさんがいたとします。一人のおばあさんに「掃くのは大変ですね」と質問をしました。すると、「おかげさまで、ありがたいです」と答えました。「なぜ、ありがたいのですか」と聞くと、「年をとると、来年になるとこの美しい桜をもう見れないかもしれない。でも、今年も元気に桜を見せていただいて、掃かせていただいている。そう思うと、感謝の気持ちが生まれ、ありがたいという気持ちになるからです」と。また、別のおばあさんに同じ事を質問しました。「掃くのは大変ですね」すると、うつむいて木も見上げずに言いました。「きれい?」「きれいかもしれないね。だけど、掃かないといけないからね」どうでしょう?この二人の桜の見え方には、大きな違いがあります。でも、これと同じような事を私たちも日常でしがちになります。物事の大変さに意識がいってしまうとそうなるようです。しかし、はじめのおばあさんのような境地の言葉は深いのでなかなかそんな言葉は出てこないかもしれません。でも、その場では意味が分からなくても結果としてつじつまが合ってくる言葉があります。それが、「ありがとうございます」という言葉です。何事もありがとうというおかげさまの心で見るのと見ないのとでは、人生の豊かさや幸福感が違ってくるのだと思います。一見シンプルなことなのですが、実行するのってけっこう難しいものです。現実には、ありがとうと言える状況でない場面に遭遇するからです。そんな時に「ありがとう」って、なかなか出てこないからです。でも、そこでただ「ありがとう」と言うだけ。訳が分からなくても、とにかく言えばいいのです。そうすれば、つじつまの合う結果が用意されるようです。シンプルなことなんだけど、ここが見えているかどうかで、人生の豊かさや幸福感にまで影響するのではないでしょうか。人気Blogランキング