花屋な日々

深夜２時。
2階の子達との遊びの時間を終えて、
シャワー浴びて寝ようと１階におりてきた。

もう明かりを消してる愛ちゃんの部屋のケージをキッチンから見ると　

愛ちゃんが頭を思い切り後ろに反らした姿勢で座ってる。

え？

愛ちゃん、って声をかけても反応しない。

慌てて明かりをつけて
愛ちゃんのケージを開けると

反らしていた頭を戻してウーウーと怒り出す愛ちゃん。

涙が顔を覆っていて目やにも出ている。

これは目が痛くなってる、と思い
しばらくそのまま様子をみていた。

時折激しくチック症状を起こす。
明らかに様子がおかしいので

昨日病院でもらった頓服の薬をちゅーるに混ぜて、顔の前に差し出してみた。


(あ、今地震が起きた。
やだ　怖い。)


愛ちゃんはちゅーるどころではなく、鼻先に出したちゅーるもガン無視して怒ってる。

あぁこれはダメだ、、、
と
愛ちゃんをケージから出して　そっと顔を拭いた。

痛い顔を触られるだけでも愛ちゃんは激怒して暴れまわる。
私の手を振りほどいて　床をくるくる歩き始め、尻尾をぶんぶん振り回す。

でも愛ちゃん、それはダメだよ、痛いけど、目薬しなくちゃ、、、

私も泣きたくなる。

目やにを拭いて、腫れてるまぶたをこじ開けて目薬をさした。

ちゅーるに反応しなかったら、念のため鼻の穴が塞がっていないかも確認した。
涙(というより眼房水)が目から鼻まで流れて
皮膚は爛れて痛々しい。

あんまり怒るので、
ベッドの中のタオルを整えてケージに戻すと

怒りにまかせて愛ちゃんはトイレに入り
ゆらゆらしながらオシッコした。
それからものすごく乱暴に、八つ当たりみたいに、砂をみんな掻き出してしまった。

それから鼻をふんっふんって鳴らしながらベッドに入った。(怒ってるとき鼻を鳴らす)

砂を片付けるためにもう一度ケージを開けると、
また愛ちゃんは唸って怒り出す。

片付けるだけだよ、なんにもしないよ、と声をかけながら、またそっとケージの扉を閉めた。

しばらく怒ったまま座っていたけれど、
ようやく寝ることにしたようで、
ガリガリサークルのベッドの中を回りながら、寝る体勢を整えた。

やっと寝てくれた、、、


顔はきれいに拭けなかったから、明日の朝はまたガビガビだな、、
そうなると余計痛いんじゃないかと思うけど、仕方ない、今夜はあまり興奮させないほうがいい。


何かの拍子に眼房水が出始めると多分モーレツな痛みに襲われるんじゃないかな。

頭を反らして座っていたのも、痛みに必死で堪えていたんだと思う。

可哀想で可哀想でほんと私まで泣きたくなる。

出ちゃった水分を目薬で補う感じなのかな、
目薬はとても嫌がるけど、それをすると少しだけ落ち着く。

たまたま見た光景。
愛ちゃんはあんなふうに痛みと戦ってるのか、、
きっと私が寝ている間にも、そんなことは度々あるのかもしれない。



愛ちゃんの嫌がり方は半端なくて、
怒って唸るし暴れるし、手足をバタバタさせてものすごく抵抗する。
顔なんか触ろうものなら飛び上がってしまう。

それでもなんとか、目薬をささなければ
もっと悪くなってしまう。

痛み止のステロイドはもうないし、
ステロイドを使っていたときも　大して効いてる気はしなかったから　どうしようもないんだろう。
あとは、顔が更に皮膚炎でガビガビにならないようにしなければならないけど
それだって痛くて可哀想だ。



今　愛ちゃんは眠りについたけど、
手足がチックでバタバタしてる。
夢の中でも痛いのかな、、、

ちょっと今夜のチック症状はひどいから、なんとかお薬飲ませたかったけど、
ちゅーるも口にしないんじゃ薬も飲めない。


こんな夜は
朝起きたとき、いつもの愛ちゃんでいてくれることを祈りながら眠る。

今日は機嫌がよかったのに、せっかく久しぶりにゴキゲンにしてたのに、突然のことに私も戸惑う。

愛ちゃんがこんなときは、サムもなっちゃんも神妙にしてる。


あー、、目さえケガしなければ、こんなことにならなかったのに。
絶対絶対　愛ちゃんから目を離しちゃいけなかったのに。
こんなことなら、愛ちゃんはケージから出さない方が安心なのだ。
だけども私は愛ちゃんがケージから出たいときはやっぱり出してあげたいから、
閉じ込めておくことなんてできない。
葛藤だ、、、
ケージから出ているときは、私が絶対そばで見ていれば間違いないのだ、大丈夫だ。
葛藤だらけの毎日。


シャワーを浴びたいけれど

愛ちゃんのチックが治まる気配がないから、
もう少し今夜は様子を見守る。

眠っているようだけど、手足がビクビク動いてる。

痛い夢はやめてね、
美味しい夢を見てね。

ゆっくりおやすみ　愛ちゃん。