2月16日
寒いんだかあったかいんだかいまいちつかめない今日。夕方からぐっと冷え込んできたけど。かわいいチューリップ続々入荷してます。スイートピーのこの色! すてきすぎてため息~みんな大好きラナンキュラスも入荷してます。小梅ちゃん。小梅ちゃんは、生まれた時から右目がなくて、「眼球委縮症」とかいう状態で、生後3か月の時保護した子。ちっちゃくて、か弱くて、どうしようかと思うほど弱々しかった。。あれから7年・・・なぜかいまだにまったく慣れず、触らせてくれない子なのだ。私はいまだかつて、子猫のときからずっと一緒に暮らしているのに大人になっても慣れてくれない子なんて初めて出会ったぞ。ってゆうか、うちには 大人になってから保護した子達のが多いけどみんなそのほとんどはベタベタ甘えん坊になったんだけど。。。小梅ちゃんは一体どうしたというのだ、なぜ私の事がキライなのだ、、元々とてもおっとりした子で、ネコのみなさんとは仲良く暮らしてる小梅ちゃん。小梅ちゃん♪と呼ぶと、ビクッとして逃げてしまう。そおっと近づいても、逃げてしまう。そのモフモフの体にさわらせておくれよぉと懇願しても無理~!!と逃げてしまう。右目はもともと見えないが実は左目もかなり視力が弱いと思う。あるとき私が家に帰ると、左目をケガしていたのであわてて病院へ連れて行くと、多分、遊んでいたかなにかで ダレかの爪が角膜に突き刺さってしまったんでしょう、と。ネコ同士のじゃれあいで怪我をしてしまったようだった。左目までダメになったらどうしようどうしようと 通院を重ね、点眼薬をがんばって続け、視力は残ったものの 私は更に嫌われた、無理に点眼薬してたから。。。でも小梅ちゃんから光を失いたくなかったから、せっかく見えるほうの目まで見えなくなってはいけないから、とホント、当時 点眼薬を毎日頑張った私。その代償でさらに嫌われてしまったしても、それはそれでしかたないのだけれど。そんな小梅ちゃんが、今度はひどい口内炎に悩まされている。おもちゃで遊んでいるとき、ご飯を食べているとき、何度か「ぎゃ!」と悲鳴を上げたので驚いた。それから小梅ちゃんはご飯を食べなくなってしまった。いくら私のことがキライとはいえ、ご飯のときは喜んでしっぽピンと立てて私を見上げていたし、おもちゃを出すと真っ先にちょいちょい遊ぶ小梅ちゃん。そんなかわいい小梅ちゃんが、ご飯を出してもまったく食べなくなった。病院へ連れて行くと、歯肉炎とかではなく、ほっぺたの奥の部分が真っ赤にただれている難治性口内炎のような症状。銀ちゃんと同じタイプの口内炎。「これは痛いね」と先生。しかたなく、微量のステロイド注射をして様子をみることに。しかしそれでもまったく改善の兆しがなく、相変わらずふさぎこんでご飯を食べようとしない。顔もげっそりやつれてしまった。一週間後、再び病院へ。このままでは餓死してしまう。。。仕方なく、今度は少し強めの 長期間効果が持続するステロイドを注射。小梅ちゃんのように、自宅でお薬を飲ませる事ができない子が食欲も無くしてしまうと自宅で何もできないのでお手上げだ。昨夜、ちゅーるをお皿に出したらようやくほんの少しだけ、手のひらでちまちまとすくいながらなめていたけれど、それもほんのわずかな量。なんとか食べだしてほしい。ご飯のことはじっと見つめて考えているから、食べたい気持ちはあるのに、もしかしたら食べるのが怖いのかもしれない。また痛くなったらどうしうよう、ってそう考えこんでいるように見える。ネコの口内炎の特効薬をだれか早く発明して下さい。食べられない、というのは生き物にとってとても悲しい。なんとかしてあげたい。奏くん。奏くんの名前の由来は、スキマスイッチの「奏」という歌から。ダブルキャリアの奏くん、命を奏でていきましょう、の奏くん。昨日は、予約していたスケーリングの処置。で、帰宅後の写真。めずらしく、もうずいぶん使っていなかったハウスに引きこもった奏くん。「かにゃかにゃ~ かにゃかにゃどうしたかにゃ~」と声をかけるもゴキゲンななめで大声で抗議された。歯石がすごくて、ヨダレだらだら、舌べろ出っ放し、食欲不安定だった奏くんはスケーリング後は食欲がドカンとわいてきたみたい。一日病院に預けていたので 疲れたみたいで、奏くん、仰向けに爆睡してた。奏くんが仰向けで爆睡する姿なんて初めて見た。ハウス 毛だらけでアレだけどヨダレがひどいひとのハウスはとかく汚れが激しい。。。スケーリングの際、歯石をとったらぐらついた歯を4本抜歯。お口の中だいぶスッキリしたんじゃないかな~舌べろはまだ出たままだけど、奏くんは歯並びがガタガタのため 多分舌はひっこまないでしょう、とのこと。前歯がね、なんか変な生え方してるんだよね。。。奏くんは、3年前だったかな、左前足の無い子がいるという情報は聞いていた。えー、それでノラ生活は無理じゃないのー、と心配していた。エサやりの高齢男性はいた。近隣のボランティアさんが、去勢手術&保護の予定で捕まえた。そしたらダブルキャリア(エイズ・白血病共に陽性)だった。白血病は感染するので、保護という形をとるのはとてもとても勇気がいるし他に複数の保護ネコがいる環境では隔離飼育など現実問題かなり難しい。しかし放置しておけば、その界隈に白血病が蔓延してしまう。エイズだけならともかく、白血病も持っている子に そもそも外での暮らしは過酷過ぎる。保護ネコを多数抱えるボランティアさんは、泣く泣く奏くんをリターンした。ネコの保護活動をしている人たちだって、全部を救えるわけじゃないし、ネコにゴメンネを言わなきゃいけない現実はいつもたくさんたちはだかる。だからそれは正しいとか間違ってるとかそういうことではなくて仕方のないことってある、いつだって、いっぱい。私は、奏くんの存在を知ったときからなんとなくイメージしていた、うちで保護できないかな?って。里親探しは難しいかもしれないけれど、複数飼育でないおうちなら問題ないし、奏くんのおうちを見つけてあげられないかな、って。で、自宅をプチリフォームして、リビングの一角に隔離できる4畳半くらいのスペースを確保した。それなら他の子達と濃厚接触しなければ大丈夫、って。だけどもなかなか家に迎え入れる勇気は持てなくて、ゆらゆらしてた。そうこうしているうちに、がっちゃんを保護し、たーちゃんを保護し、と慣れるまでの間の彼らの大事な隔離部屋として使っていた。たーちゃんもがっちゃんも、白ネコ部屋が気に入りそちらで生活するようになって、その隔離スペースが空いたとき、それはとてもとても寒い冬の季節で、そうだ、やっぱりあの子を保護しよう、と決意して、迎えに行った。エサやりの男性は高齢で、持病持ちで、いつあの世に逝ってしまうかもわからない。カラダの不自由なあの子が取り残されたら生きていけない、そう思った。奏くんを保護してからは、それはそれは葛藤の毎日で慣れないうえに毎晩大声で鳴き喚いていた。あまりに大声で鳴くものだから、いつ近所から苦情が来るだろうかとヒヤヒヤしていた。あるとき勇気を振り絞って 奏くんの体にブラッシングをしてみた。するとそれがとても気持ち良かったのか、そこから一気に距離が縮まった。今では、毎日ブラシしてしての超甘えん坊さんに。エイズも、白血病も、いつ発症するかもわからない恐怖は常に抱えているもののそんなこと忘れるくらい、奏くんは かわいくて、いい子で、甘えっこだ。病院の診察台でも喉を鳴らしてしまい 聴診器をあてる先生を困らせてしまうほど。左前脚が欠損している奏くん。おそらくトラバサミにやられたのではないかと思っている。トラバサミのような野蛮な道具は本来使用禁止の違法行為。でも、今も日本中のあちこちで トラバサミ被害は後を絶たない現実もある。痛かったろうね、つらかったろうね、よく生きていてくれました。ありがとうしか ない。奏くん、お口の中がスッキリしたはずなので、これから食欲が増してくれるといいな と しがない花屋のおばさんは願ってますよ。今日はスキマスイッチの奏を聴いていて、奏くんのことを書きたくなったアタクシでした。今日もお疲れ。