普通の感覚
やっと写真をアップのキキとララ。最初がキキ。 お目めパッチリのかわい子ちゃん。お人形さんみたいにかわいい。そしておっとりボーっとしてる。でも私が見ていないところでは、ララちゃんとどったんばったん遊んでるから、案外活発なのかもしれない。キキちゃんは「シャー」は言わない。ほぼ最初から。現在体重1キロ。小さいにょ。この写真はお手製ハンモックに揺られているところ。ハンモックは大人気で、よくララちゃんと一緒に乗ってたり。。。最初にハンモックを使ったのがキキちゃんだから、好奇心は旺盛。おもちゃを出しても最初にノってくるのはキキちゃん。 ララちゃん。基本私が見ているといつもケージの奥に引っ込んでしまう。でも最近は、おもちゃを出すと前へ前へと夢中で遊んでくる。どちらかというとキキちゃんの後ろに隠れているタイプだけど、最近はだいぶね、私にも馴れてきて、「シャー」の回数も、勢いも、かなり減った。 はじめは抱っこなんてとてもできないくらい暴れていたけど、毎日目薬をさして治療しているので、今朝なんかもおとなしく抱っこされてて。同じく体重1キロ。いつもキョトンとした顔してる。おもちゃで遊んでも、はじめはキキちゃんが遊ぶのを見ていてから出てくるタイプなのでちょっとシャイかな。ご飯はふたりとも残さずよく食べる。私の前ではふたりとも少しビビリだけどあのドタバタした物音を聞く限り、見てないところでは結構やんちゃなはず。トイレの砂を散らかしてたり、ペットシーツがぐしゃぐしゃになっているので、激しく遊んだ形跡あり、って感じで。 キキとララは、現在里親募集中。この子たちを長い目で、暖かく見守ってくれる方がいればいいなぁと。できれば仲良しなので、姉妹で引き取ってくれる方がいたらいいなぁと。 譲渡条件は以下の通り。☆終生飼育。一生涯大切な家族として愛情をもって可愛がってくださる方。☆完全室内飼育。☆不妊手術をしてくださること。☆ペット飼育可の物件にお住まいの方。☆ご家族の全員が、ネコを迎えることに賛成でご理解があること。☆病気やケガをしたときは、必要な医療にかけてくださる方。☆無断で他人に譲渡しないこと。☆脱走防止策を講じてくださる方。☆過去に動物虐待をしたことがない方。☆最初のうちは月に1~2度、その後は半年に1度くらいの割合で、ご負担にならない程度に写真つきの近況報告をくださる方。 ★男性の単身者の方、高齢の方のみのご家庭は、大変恐縮ですがお断りさせていただいております。★1週間程度のお試し期間を設け、お互い合意の上での譲渡契約となります。、また、譲渡後であっても、飼育者不適格と判断した場合は速やかに返還に応じていただきます。 ・・・と、ここまでやっても虐待目的の里親詐欺などがなくならない現状。里子に出すほうは本当に心労かさむ、、、もちろん、それはごく一部であろうとも、1%でも可能性があったら穏やかではいられない。なので、上記条件を快諾してくださる方であれば、安心してお渡しできるかなと思う次第です。 さて月子さん。すっかり大きくなった月子さん。今何キロくらいかなぁ、3キロはあると思う。月子さんは平たい顔族で、ぺちゃんとした顔してる。マイペースでおしゃべり。細かいことは気にしない。 そしてジーナ。甘えっ子で甘えっ子でどうしようもない甘えっ子。おっとりタイプ。だけどイヤなことは毅然と抗議をする。いつも滑るように歩く個性あふれる子。こちらの月子とジーナは里親募集ではありません。うちの子自慢です。あしからず。 うちはしばらく、5頭で落ち着いてたはずだった。みにー様、ミケ子嬢、フー太坊、はっちゃん、小梅っち。それが去年の秋にジーナが来てすぐに月子が来て、今年に入って銀ちゃんがきた。 私は別に 積極的にネコを保護してやろうなどというヒューマンではない。のっぴきならない事情でたまたま保護した子ばかりだ。 ゴミ箱に捨てられて瀕死だったちいさなみにー様。道路の真ん中で立ち往生して渋滞を巻きおこしていたミケ子嬢。幹線道路に飛び出そうと道路脇の植え込みから叫んでいたフー太坊。2日間近所を泣きながら放浪していたはっちゃん。スナックでご飯をもらっていたママについて、ちいさなカラダで必死で生きていた片目の小梅っち。コンビニでご飯をもらっていた両親から障害をもって生まれ、カラスに狙われていたジーナ。母の葬儀の日に保護されやってきた月子。ひどい鼻水と涙で顔がぐしゃぐしゃで、よれよれになって息も絶え絶えだった銀ちゃん。みんなみんな、これが現実だ。 今この瞬間にも 出会わないだけで そうして脅かされている命たちがそこらじゅうにあるっていう現実。私はたまたまその現場に居合わせただけで。 決して積極的に、探し出してでも助けよう!と思っているわけではない小さなニンゲンだ。困っている人がいたら、「どうしたんですか?」と声をかけるのと同じレベル。「キミたち一体どうしたのかね」と、「食べるに困っているなら一緒に暮らすかね」と、ホント、そんなレベル。それでこれだけたくさんの困っている小さな命と出会ってしまった。探せばいくらでもいるだろう。そこらじゅうにあふれているだろう。そう思うと、私は自分がなんてちっぽけでキャパの狭いニンゲンなんだと思う。同時に、なんでこんなにニンゲンだけが飽食の時代で、小さな命にわずかな幸せも行き渡らないんだろうという疑問。 動物愛護法が改正されても施行されない。命は大切です。愛は大切です。ペットは家族と同等です、といくら誰かが叫んでも何も改善されない人々の心の闇。それがいくら犯罪だとしても、飼育遺棄はあとを絶たず、虐待案件は増加の一途。 母親が自分の子供を人前で足蹴にする時代だ、閉鎖された部屋の中で、子供や動物、弱い立場の者たちがどんな目に合わされているのか本当に 本当に 息が詰まるほど心配になる。それはほんの一部の特殊な出来事なのか、それとも氷山の一角なのか、私にはわからない。 まともな感覚を持っていれば、自分より弱い立場の者を助けようとか、手を差し伸べようとか、それが普通だと思うわけね。くじらだってシャチに襲われた仲間の子供を助けるよ、イルカだって溺れそうなニンゲンを助けるよ、母ネコは命をかけて子ネコを守り、ツバメは必死で子育てする。 生き物にインプットされたその「普通の感覚」が、ニンゲンだけ少し狂い始めているのかも。ニンゲンだけに備わってしまった感覚、憎しみと裏切り。 怖いよねー、そう考えると怖いよねー、とひとりで勝手に身震いする。もちろんソレは 私の中にもある感覚なんだろうけど。 なるべくシンプルに原始的な本能に従って生きていきたいと願う。 命は大切に。自分より弱い者は守って。できる限り 守って。 神様がくれた、いちばんシンプルな使命。仕事とか、お金とか、もちろん生きていくには大切だけど、それはきっと ニンゲンが後付けしたものだ。もっと大事なことがある。 そんなことを 考える最近でございます。