劇団四季『アイーダ』in 大阪 観劇レポ
あたしが大好きな俳優さんである濱田めぐみさんと阿久津陽一郎さんが共演する『アイーダ』こんなキャスティングが長続きするわけはない(という不安)。初日に行くことはできなかったのだけど初日のキャストが濱田さんと阿久津さんだと判明したとたんやはり「このキャスティングは長続きすまい」と思い立ち運よく?初日公演の次だった3月24日の昼公演へ平日にも関わらず大阪へ行くことにした。新幹線での移動は久しぶり。大阪行きは在来線や私鉄利用が多かったんだけど今回は午前中仕事してからなので仕方ない。時間があまりないので飛び乗った新幹線の中で駅弁を食べた。…でも、大阪に着いてみると時間的には案外余裕があって^^;こんなことなら大阪で昼食取ってもよかったくらい。(駅弁は駅弁で、おいしかったんだけどね)劇場の入り口には、報道用受付がまだ設置されていたし関係各所からのお祝いの花も飾られていてカサブランカの香りがロビーに漂っている。初日公演の雰囲気がまだ若干ありなんとなくテンションもあがる。平日昼間にしてはほぼ満席の客席。そして、オーヴァーチュアが流れ幕が上がる。アイーダ役、濱田さん。やっぱりこの方の歌の力強さや役として生きる魂というか。とにかく、すごい。すばらしい。彼女の声は、振動としてあたしの身体に伝わってくるし彼女の思いは、あたしの気持ちの中にぐうっと入り込んでくる。ラダメス役、阿久津さん。また身体を鍛えられたのだろうか。胸の筋肉がすごい(*^^*)声の調子が絶好調とはいかなかったようにも思ったけどそれでも歌もせりふもとてもすばらしい。お二人の掛け合いの絶妙さは、さすがに共演暦の長さの賜物。前公演からまたさらにブラッシュアップされていて二人の間の取り方とかせりふのあとの空気感や微笑とかいちだんと自然な、人間味あふれるものになっている。本当に、舞台の上でアイーダとラダメスが生きている。お二人のすばらしさにあたしは1幕でもう号泣。特に「♪神が愛するヌビア」は震災でつらい思いをしている方たちへのエールにも聞こえて。濱田さんもきっとそんなメッセージを込めながら歌っているのではないか、そんな気がして。涙が出て仕方なかった。2幕でももちろん(?)あちこちの場面で号泣したけどそういうふうに舞台に感情移入できるのは主役のお二人だけでなくアムネリス役佐渡さんのすばらしさやゾーザー役飯野さんのすばらしさもありかつ、アンサンブルの皆さんの力が高いレベルで安定しているから。レベルの高いメンバーがそろっての演目を観ることができたのも久しぶりだった。カーテンコールのあとも観客からは何度もアンコールがあり最後はオールスタンディングになった。観劇後は、財布に入っていた小銭の大部分をロビーの募金箱に入れさせてもらってきました。これくらいしかできないけどそれでも、いいものをみせてもらったからこそ募金も気持ちよくできるんじゃないかと思ったりして。帰りの新幹線の中でもずっと余韻を楽しめるような本当に、いい時間を過ごさせてもらえた。