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カテゴリ:活字中毒の評論家サンタ
幼稚園から大学まである我が校の全生徒、教員、職員に配布される学内誌の出版部からリレー方式での依頼があり、今回配布された学内誌に私の書いたBOOK REVIEWが掲載されました。
単なる推薦図書の紹介ではなく、自分の人生に影響を与えた本などを一つのテーマで、メインを1冊、サブを3冊とのことだったので、以下の文を書いたのですが、改めて読むと本当に好き放題書いてるな~、と思います(笑)。 綺麗ごとではすまない世の中をどう教えるのか? 『伝説の教師』 松本人志著 「世の中を変えたい!」と思い、12年間勤務していた総合商社からこの学校の教員に転職してきた私は、常に『教師は、聖人君主であるべきではない』と考えている。 これは決して「教師は悪い人間であれ」という意味ではない。子供達は大人の姿を見て成長していく。そして教師は、日常の中で深い関わりを持つことができる数少ない大人なのだ。もしもその教師が「聖人君主」という特殊な存在だったら、子供達は人間というものを、世の中というものを誤解してしまう。人間も世の中も決して綺麗ごとだけでは有り得ない。教師だって、誘惑に流されたり、失敗もするし、良くないことをして反省することもある。そんな教師が誘惑を乗り越え、失敗から学び、反省して、挑戦し続ける姿を見せることにこそ、大きな教育的価値が有るのだと私は信じる。つまり、教師は「普通の大人の代表選手であれ」という意味なのだ。そして子供達が、「自分はなんて駄目で、嫌な存在なんだろう?」と思い悩んでいるときに、「先生も同じだよ。でもこんな先生も、こうやって頑張って一生懸命生きているんだよ」と生きたサンプルになることが必要なのだ。 一方で「教師は、聖人君主であるべきだ」との考えに縛られて、苦しんだり、道を踏み外してしまう教師が世の中にはたくさんいるように聞く。そんな教師やこれから教師を目指す人達に、是非読んでもらいたいのが、この一冊だ。 これは、あのお笑い芸人ダウンタウン松本人志が企画・主演し、話題を博したドラマを本にしたものだ。「数々の荒れ果てた学校を渡り歩き、立て直してきた“伝説の教師”が呼び寄せられる。しかし、彼はとんでもないデタラメ教師だった。そんな彼がどうやって学校を立て直すのか?そして彼の秘密とは?」 『3年B組金八先生』 小山内美江子著 言わずと知れた教師ドラマの金字塔の原作本。教師は生徒にとって、仲間でも、友達でもなく、「味方」であるべきことを教えてくれる。 『世界でいちばん受けたい授業』 藤原和博著 民間企業出身者初の公立中学校長藤原和弘氏がサラリーマン時代に書いた、それまで学校では教えられることのなかった[よのなか]を教える方法とその実践例。 『迷走王ボーダー』 狩撫 麻礼作 たなか 亜希夫画 私の人生のバイブル。世の中の「綺麗ごと」と「常識」を全て一蹴し、流行りや見せかけに囚われない物事の本質を問い続ける傑作漫画。中学生には少し早いかも? 現在「語学と心のかけ込み寺」は何位かな?「教育ブログ」のマークをクリックして頂ければ幸甚です。ご協力お願い致します! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/05/08 11:56:54 PM
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