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春の気配がもうすぐそこまで漂ってきている日常で、今年は特に春の訪れを楽しみにしている自分がいる。 なんでだろう?と、自問してみるに、生活にゆとりができたから、と自答する。地方公務員を30年やってきて、思えば2月・3月は、事業の年度末の修羅場であった。2月下旬のこの時期は、年度末を控え、残る30日余で、いかにして事業のまとまりをつけるか、3月末の人事異動の時期に、自分が転勤予定の時は更にであるが、自分は異動しないまでも、スタッフ・上司・トップのいづれかの異動は必ずあるので、事業の結末はつけねばならず、ルーチン業務に加えて、決裁をいただくためや、印もれ、申請もれ等のチェックをしていかねばならない。 それに、そういう焦燥にかられているのは自分だけではなく、他人もそうであるから、別の部署から、「今週中にこれやって!」だの「今年度の仮決算のために、この数字をまとめて!」だのの類が次々襲ってくる。 とても、優雅にお雛さまに想いをはせるなんてことはできない、ガサツな毎日となっていく。 その重石から突然開放されたのだ。 もう誰に遠慮することなく、日のうつろいを楽しめるのである。 我が家の庭も、現在梅の花が五分咲き、水仙は満開、これが1ケ月も経つと桜が蕾をふくらませ、花大根の紫がそこここに咲き乱れ、辛夷や紫と白の木蓮が花をつける。百花繚乱の季節がもうすぐそこまで来ている。 お雛様が春を連れて来てくれるものである、ということに初めて気が付いたわたしである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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