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カテゴリ:読書
「小泉八雲記念館」としては、松江市にあるここは、焼津の先輩格で、館長は八雲のお孫さんが就任しており、「八雲記念館」といったら、ここを指すことになっている。 http://www.matsue-tourism.or.jp/yakumo/yakumo_k.htm 中には、八雲遺愛の机やめがね、文房具といった数々の著作を生み出したものが展示されている。その中で、とりわけ印象深いのは、「kwaidan」を始めとする、ラフカディオ・ハーン著のハードカヴァーである。 装丁が、アールヌーボーのような植物模様で、その綺麗さに、うっとりしてしまった。日本に帰化して小泉八雲となったので、著作も日本語で書かれていると、つい誤解してしまうが、八雲の本はれっきとした英語でかかれた著作で、われわれが読んでいるものは、題材こそ日本であるが、平井呈一氏等による翻訳である。
この綺麗な装丁の八雲の著作を手に入れたいと、長年折りにふれてはさがしているのだが、見つからない。この装丁で読めば、また「怪談」も格別なものと思うのだが、どこかの出版社で復刻してくれないものかと、夢見ている。 八雲の日常は、彼独特の美意識に貫かれており、その片鱗を垣間見ることができるこれらの装丁本がわれわれの眼にふれる機会のないのは、非常に残念である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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