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EYASUKOの草取り日記

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2007.04.18
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カテゴリ:カテゴリ未分類

 平山郁夫夫人の美知子さんは、昭和22年東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科

に入学、昭和28年の院展に「群像」という作品で初入選・初奨励賞受賞という快挙をなし

とげたほどの才能の持ち主であったが、昭和30年平山郁夫氏と結婚する際

「もし、何かを捨てるのなら、自分にとって、一番大切なもの

価値あるものを捨てる。」と、思い定めて筆を折ったそうです。

それゆえ、夫妻共通の師である前田青邨画伯に

「もし絵描きなら、夫婦で競い合っていてはうまくいかないよ。どちらかが潰れるか

共倒れしてしまう、どうするんだね」と問いかけられたとき、きっぱりと

「わたしが、絵を捨てます」と即座にいいきったそうです。また、

青邨画伯も、長い沈思の末、「それもよかろう。」と承認され

結婚生活がはじまると同時に、美知子さんは筆を折り、夫の大成を目指して

生活をスタートさせたということです。

この生活を共に歩んだのが83冊の家計簿でした。

この家計簿は、日々のこまかい会計のほか、夫妻の貧しかった無名時代

昭和32年9月25日の郁夫画伯の白血病発症

父母の死や子供の誕生

画業大成のため幼い子供を両親の元に預け、精進する日々

画伯の出世作「仏教伝来」の制作秘話

シルクロードへの旅立ち

などの逸話にみちています。

詳しくは、平山美知子著

「道はあとからついてくる 家計簿に見る平山画伯家の足跡」に書かれています。

2007_0417瀬戸田0080_R.jpg

残念ながらこの本は絶版となっていますが、amazon.co.jpのマーケットプレイス

で入手可能のようですので、興味のある方はご覧になってみてください。

 

 

 






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Last updated  2007.04.18 18:34:53
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