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「虚実皮膜論」とは、近松門左衛門の芸術論 彼は、芸の面白さは虚と実との皮膜にあると唱えた 天満敦子と言えば、「望郷のバラーダ(現在はバラード)」 そして、高樹のぶ子著「百年の預言」のモデルというのが通り相場である 2000年に出版された「百年の預言」は 、1989年のルーマニア革命に繋がる夭折の作曲家ポルンベスクの遺した楽譜 「百年後の愛しい羊たちへ」にまつわる謎を縦糸に 情熱のヴァイオリニスト走馬充子と外交官間賀木奏との恋愛を横軸に 繰り広げられる物語 奔放な充子は、間賀木だけでなく、楽譜の所持者センデスとも関係を持つ 実はセンデスはレジスタンスのメンバーで 「百年後の愛しい羊たちへ」と題された楽譜は ポルンベスクの「バラーダ」がキーになった暗号だったことが分かると チャウシェスク政権に反対するレジスタンス勢力間の通信を この暗号の方法で行なうことを思いつく そして、運命の12月チャウシェスク政権は打倒され 独裁者夫妻は死刑を宣告され、即日刑が執行されたさまは 全世界に配信され、わたしたちの記憶にも新しいところである。 しかし 実は、天満敦子が「バラーダ」に出会ったのは1992年のことであったのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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