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「百年の預言」の終盤近くにこんなシーンがある。 ポルンベスクの故郷を訪れた間賀木と充子は、ある老婆に会う ポルンベスクの恋人ベルタの孫というその老婆は 屋根のついた奇妙な井戸から水をくみ上げながら、こんなことを言う 「死んでも死なないで、ずっと生きているんだよ。 井戸の水みたいに、地球の裏っかわまで繋がってて やがていつか、どこかで誰かが汲み上げてくれる」 「地下を通り抜ける水になったり、風に乗る笛の音になったりして、ぜえんぶ生きている、 遠くまで旅しても消えない、百年さまよっても死なないんだよ」 「望郷のバラード」とは、そのような曲なのであった。 奇しくも、焼津文化センターの隣接施設は「八雲記念館」 このメロディーは、さすらいの前半生を生き、極東の小国に落ち着いた 漂泊者の魂への手向けにもなったのではないだろうか。 ☆ ☆ ☆ 「望郷のバラード」を最後にコンサートは終了 会場は万雷の拍手に包まれた アンコールは2曲 シューマンの「トロイメライ」と、モンティの「チャルダッシュ」 残念ながら前日ハイドシェックの神業ともいうべき「トロイメライ」を聴いてしまったので 「トロイメライ」は、まあこんなものかとしか思えなかったが チャルダッシュは野趣あふれる弾き口で楽しかった。 アンコールの後の拍手に応えて、天満さん 「マタ、キテネ」 最後まで乙女で、可愛かったです。 ☆ ☆ ☆ コンサート終了後、サイン会が開かれる予定でしたが この「藝術の秋」ツアーは、これでは終わりません。 ただ泊まるだけの宿でも良かったのですが、ちょっと欲張って 長駆、大返し 温泉に入るため、熱海へ引き返します。 今日の宿泊は、ホテルリゾーピア熱海 海の見える大浴場のあるホテルです。
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