|
カテゴリ:カテゴリ未分類
この夏公開された映画「ハゲタカ」 この原作にあたる真山仁「レッドゾーン」を、それと知らず読み なかなか面白かったので、図書館で真山作品を借りてきて集中的に読んでいます。 その中の一冊「マグマ」ーーーこれは、地熱発電のお話 企業再生支援ファンド(ハゲタカ・ファンド)が破綻した企業を買い取り その系列企業の地熱発電の研究所がカネになるとのことで ファンドから社長として送り込まれた女性野上妙子が 現場の研究員たちと奮励努力して地熱発電事業を立ち上げていくという物語 真山作品には珍しく 外資と企業のせめぎあいや、日本の政治や金融機関の汚点などは脇筋で 地熱発電の可能性やそれを阻む障壁の記述に多くを費やし 大人のファンタジーとなっている。 舞台は大分のさる温泉地 そこの旅館や風物が、細やかに書き込まれていて それがまた、作品にさわやかさを与えている。 と 巻末に、思わぬプレゼントが 参考文献に挙げられた書籍の中に、懐かしい名が 「木谷文弘『由布院の小さな奇跡』(新潮選書)」とあるではないか。 著者もあとがきを湯布院で書いたと「マグマ」に記されていた。 今年の一月に帰らぬひととなってしまったキータンさん でも、その精神はこうして受け継がれていますよ。 今も由布院の野面をわたる風になって この台風にもめげず、吹き渡っていますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|