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カテゴリ:陶磁器
「啓蟄」といえば、二十四節気の一つ、冬ごもりの虫が地中からはい出るの謂 とうに啓蟄も過ぎたと言うのに、確定申告やら何やらと、アレコレ理由をつけて すっかりサボりぐせのついたワタクシ 決して体調が悪いわけではありませんのでご安心くださいませ。 と、いうことで、この虫も、そろそろ穴倉から這い出さなければーーと まずは昨年元気だった頃のお話から 先だってご紹介した「豆の上のプリンセス」は 11月23日まで開催されていた「ロイヤルコペンハーゲン展」の出品作でした。 憧れのフローラ・ダニカが多数出品されているとのことで あせって会場の浜松市立美術館へ
その昔ロシアの脅威にさらされていたデンマーク王国が エカテリーナ二世のご機嫌を取り結ぶため、国の総力を挙げて作成したフローラダニカ 「デンマークの花」(フローラ・ダニカ)という名前は 17世紀のデンマーク植物図鑑の挿し絵を元絵としてつくられたことによるもので この植物図鑑にある2000種類余の絵を磁器面に絵付けすることを拝命した絵師は 12年の歳月の果てに視力を失ってしまったそうです。 しかし、この作業も、1802年のエカテリーナ2世の死去に伴い中断 1800点を超える作品はデンマーク国内に留められ 1530点が現存していると言うことです。 今回のこの展覧会は、その貴重なプロトタイプのフローラダニカが展示されていました。 植物図鑑を忠実に写す、というコンセプトで描かれただけあって 綺麗な花だけでなく、コケ類やきのこなども描かれている貴重な作品をみることができ いつかローゼンボー城にあるフローラダニカの博物館に行ってみたくなりました。 会場では、新作によるテーブルセッティングの展示もあり この部分だけは写真撮影オッケーなので、早速パチリ
デンマークの国家行事の際の正餐は、フローラダニカが用いられるという 12月に世界を賑わしたCOP15にもこのディナーウェアが用いられたのでしょうか? 会場にはもう一セット そもそも欧米の製陶業は、染付けへの飽くなき憧れから始まったという その憧れをあらわしたブルーフルーティドのディナーセット その他、「豆の上のプリンセス」をはじめとするフィギュリンや創作陶器の数々が展示され ロイヤルコペンハーゲンの世界を堪能してきました。 久々のお出かけ、ひとつだけではもったいない、と 次に向かった先はここ ずいぶん遠出したんですよ。つづきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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