ＥＹＡＳＵＫＯの草取り日記

農作業でかかせない地下足袋

これを考案し、財を成したのが、ブリヂストンの創業者石橋正二郎である。

彼は、自動車社会の到来を早くから予測し

地下足袋でつちかったゴム製品技術を発展させ自動車のタイヤ製造のパイオニアとなり

石橋財閥ともいうべき一大企業グループを作り上げた。

彼は、また、その財をもって

地元久留米出身の坂本繁二郎を後援し

坂本の進言により、同じく久留米出身の天才画家青木繁の作品の散逸を防ぎ

その作品の多くが現在ブリヂストン美術館の収蔵となっている

また、戦前に日本に入ってきた西洋絵画の優品を

戦後の混乱期にまとまって購入し

現在のブリヂストン美術館の礎をなす近代絵画のコレクションを作り上げた。

その一大コレクターであり、パトロンでもある石橋氏が

もう一人、積極的にパトロネージュしたのが政治家の鳩山一郎である。

この絆は、ついには、娘安子を鳩山家に嫁がせるにまで至った。

昨日辞任した鳩山由紀夫首相のルーツは、ここにある。

彼の中には、政治家の血とともに、パトロンの血も流れていた。

残念ながら、首相就任以来の彼の言説を伺うに

この人は、政治家より、パトロンの血を色濃く受け継いでしまった。

それも、実に質の悪い血である。

「カネをあげるよ｣と、子ども手当てをはじめとするバラまきを始めた。

自分の資金は母からの子ども手当てであるから

それをもらうことに何のためらいもない

当たり前のこととしか思えない

国民も同じだろう、カネがもらえればありがたいと思うだろう

どうせ、カネは他人のカネ(税金）で、身銭を切るわけではないから、いくらでもある。

税に対してそのような認識しかないから贈与税も払わない

結局、このご仁は、実社会での実のある生活をしたことはないのだ。

それが、国民のすべてを担う政治家になるなど思い違いも甚だしい

石橋正二郎の業績に引き比べて、なんと情けない孫だったことか！

そのような者に国の行く末を託した我々も、愚か極まりない。

明日決まる民主党の代表が

この徹を踏まぬよう、祈るばかりである。