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EYASUKOの草取り日記

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2012.03.15
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カテゴリ:絵画.・アート

確定申告の仕事に一区切りがついたので、ご褒美にお出かけ

横浜美術館で開催中の「松井冬子」展へ

私的には「異形の画家」と思っていたかたを

megumegu001さんが紹介していたので、実際に見てみよう、と

副題の「世界中の子と友達になれる」と言うのも

この画家さんの傾向からいうと、ちょっとふしぎな感じがした。

ところが、この副題が、彼女の画業に大きな影響をおよぼした

キーワードとも言うべきことがわかる

百聞は一見にしかず、というが、まさにそのようなコトバ

松井冬子氏は、東京で出生したが、すぐ静岡県周智郡森町に移り

そこで子供時代を送る

積極的な子供だったそうで、すぐにお友達がたくさんでき

「この分では、自分は世界中の子供と友達になることができるのでは」

と思うにいたったのだという。

しかし、長じるにつれ、その概念は幻想にしか過ぎず

「世界中の子とともだちになれる」ということは不可能だと知るに至る

普通の子供にとっては、これはよくあるイニシエーション

自分の思うとおりに世の中は動いていかないものだという

挫折を味わい、世の中のおきてに目覚める第一歩であろう

しかし、松井嬢はちがっていた

この不条理と自分の理想・可能性がせめぎあい変容していくのを

身をもって味わい、その変容に取り付かれてしまったのである。

表題の「世界の子供と友達になれる」は

東京藝大の卒業制作として描かれたもの

これに取り組んだために、制作後一年間はまったく絵を描くことができなかったという

全身全霊を込めた力作である

静岡県磐田市の「熊野(ゆや)の長藤」に想を得て

一面に咲き枝垂れる藤の花のシャワーの中

一人の少女が横向きに藤の花を手に受けている

よく見ると、その足ははだしで、血を流しており

画面右端には、空っぽの乳母車が置かれている

そして、何より不気味なのは

垂れ下がる藤の花が、下に行くと真っ黒に変容している

よく見ると、それは、ただの黒ではなく

スズメバチがさかさに群がっているのである。

彼女の原体験ともいうべき、変容の姿が最初にあったのである

 






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Last updated  2012.03.15 11:05:02
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