小学校に行ってやってみた読み聞かせ
10月17日付けのブログで触れた小学生への読み聞かせを、少し前になりますが実際に体験しました。体験したという言い方はあまりにもあつかましい…実際には、やってみて厳し~~いことが初めて分かりましたし、同時に、読み聞かせの醍醐味に触れる瞬間もありました。 読み聞かせボランティア主宰者団体の方と1時間前に現地で会って打ち合わせ。対象者:授業を終えた自由参加の小学1,2年生(3,4年生は結果的に授業中であったため、今回はなし)。方法:入れ替え制で30人程度を相手に二回読み聞かせするというもので、使用媒体は絵本と決められている。また、自分の持ち時間は15分間で、その後、主宰者団体の方による読み聞かせ(絵本&紙芝居)で完結。打ち合わせの結果、ハウツー本にあった推薦図書を中心に用意していった本の中から、計15分間で適当な組み合わせになると考えた3冊を選んだものの、そのうち1冊は、これまでの別の読み聞かせの時間に読んでもらったことがあるから知っている、と何人かの子どもたちが口々に言ったので、代わりに別の本にした結果、こんな組み合わせに一冊目は二冊目は三冊目はおにぎり一回目は失敗一冊目:「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」導入として軽めのものを、というアドバイスと他でも以前使われたことがある、という話から小学生であっても敢えて提示したもの。そもそも育児サークルでEBS講座で習った節をつけながら英語のベビーサインで読み聞かせをするとウケがよいことに調子を良くして、『手指の運動をしましょう~♪』なんて言いながら一回目は歌い通してしまったら一人が『赤ちゃんじゃないよ』と。そりゃそうでした。最初の雰囲気が二冊目、三冊目にも影響します。二冊目:推薦本から急遽変更した自分所有の本「楽園」でしたが、一つ一つの絵が小さいのが気になりました。自分の懸念と一冊目から引きずった空気で、余計に散漫になってしまったのに、それでもこちらにずーっと釘付けだったの最前列の子たちには驚きとともに感謝。三冊目:実写のような絵のタッチと食べることの有り難さを思える絵本だと思った「おにぎり」。読み通しましたが、早く主宰者の人にバトンタッチしたい気持ちの方が先行してしまいました。とはいえ、会場を後にした子どもたちが鼻歌で先ほどの節を歌っているのが聞こえて、何だか周りのことばかり気にする自分のことが無性に可笑しく思えてきて、二回目に向けて気持ちを切り替えるのに十分でした二回目はリベンジ二回目にも同じ絵本を読むしか手立てがなかったので―一冊目:一回目と同じように節をつけて読むのでも、ベビーサインで次のページに出てくる動物を表現しながら、『次はなんだろう?』なんてクイズにしながら読むと、みんな凄い反応口々に言い当てようとこちらに釘付けになりました。実は一回目のときに散漫さが際立っていた子が一人紛れていたのがとても気になったのですが、嬉しいことにその子も一緒になって真剣に答えようとしてました二冊目:紹介のときに、『絵本がとても小さいけれど、みんなに見せたいからゆっくり見せながら読むね!』と言って、少し速度を落として読みながら端から端まで見えるように本を動かしてみました。そうすると、『みえない、みえない』『みえた、みえた』と最後まで集中してくれたような手ごたえ三冊目:落ち着いて最後のページを閉じた後も自分なりの余韻を感じながら終えました結果的に一回目と二回目での違いは次に続くボランティア主催者の方の発言からも窺えました。『最初に盛り上がった空気があるのとそうでないのとでは、こちらも最初に盛り上げネタを持ってこなくちゃいけないかそうでないか、ということにも左右されます。』と。確かに一回目は相当盛り上げネタになっていたから…。またの機会のため、そして乳幼児親子の場にも多くの教訓を得る日となりました。全ての関係者の方々に感謝しつつ、子どもたちの一瞬、一瞬の射抜くようにこちらに放たれた眼を思い出しても、これははまります。ストーリーテラーへの道はまだまだ