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カテゴリ:旅
私の海の向こうへの憧れは、バイカル湖が見たい!シベリア鉄道に乗りたい!
からスタートした。 4ヶ月間ロシア語を習ってから、1991年7月に生まれて初めての海外旅行で 旧ソ連へ。 友人と2人の旅だった。 出発地の新潟空港で、行き先が同じらしい小さなグループツアーの人たちを 見つけた。 何しろ海外旅行未経験の私たち、ツアーの人たちが集まって 添乗員から説明を受けているところへさりげなく近づいてまずは情報収集。 現在はどうなっているかわからないが、当時ソ連を旅行するには、 ソ連国内での全旅程をインツーリストという政府観光局のような機関に 届け出なければならなかった。 そして、旅程がぎっしりと書かれた バウチャー(証明書)を常に所持していなければならなかった。 旅程を一つこなす度にバウチャーをホテルや列車のスタッフに提示し、 スタッフは終了した旅程を除いた全旅程を手書きで書いて、新しいバウチャーを 作って私たちに渡してくれる。 そうやってバウチャーに書かれる内容は一つ一つ減っていき、 最終的に、私たちの手には何も残らないという仕組みだ。 出国の時には、パスポートに貼ってあったVISAもいつの間にか剥がされていた。 記念に残しておきたかったのに、残念!! 当時、ゴルバチョフ書記長がペレストロイカ(改革)を進めていたとはいえ、 ソ連はまだまだ秘密と謎がいっぱいの国だった。 モスクワの赤の広場に立って、クレムリンを眺めながら、「ゴルビー!!」と 笑いながら手を振ったちょうど二週間後に、同じ場所に戦車が入り、 クーデターが起こり、そしてゴルバチョフは失脚し、ソ連は崩壊した。 旅行があと2週間遅ければ、歴史の大きな流れの中に居ることが出来たのになぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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