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カテゴリ:日本語+α
領事館で研修中の女性(大学生)Bさんと話した。
「将来、外交官になりたいですか?」 「う~ん・・・なってもいいけど、その前に他の仕事も 経験してからかな・・・。」 この返事に驚いた。 日本では、外交官(領事クラス)というと、一流どころの大学を 優秀な成績で卒業し、国家公務員上級試験に合格し、外務省に入り・・・と、 一握りの特別な人たちのための職業ではないかしら・・・? 彼女曰く、外交官になってからでは結婚が非常に難しくなるので、 まずは、夫を見つけてから、だそうだ。 パートナーが外交官じゃなかったら、2~3年に1回の転勤に ついて来て貰うのだそうだ。 女がついて行くのは普通なのに、その反対は普通じゃないなんて おかしいでしょ?がBさんの言い分。 なんと自由な発想!!が、その自由な発想の裏で、彼らはとても 厳しい競争を強いられている。自分がしたい仕事をする、なりたい 自分になるためにはいかなる努力も惜しまないというのが、 アメリカの大学生じゃないかな?・・・全部が全部というわけでは ないでしょうが。 日本の外務省は、アメリカでは国務省。国務省は日本と同じく 超難関だとのこと。でも、大きな違いは、受験者の 年齢だ。大学新卒の22~23歳から、リタイア年齢の人まで、 職業もバックグラウンドもさまざまらしい。 領事のTさんに、最終選考で合格された時のことを聞いてみた。 最終試験は、世界各地で実施され、Tさんの場合は、アメリカ本土の とある町。もちろんそこまでの交通費は自弁。 最終選考に残っていたのは、11人。 朝から晩まで個人・グループ・ ディスカッションなどいろんな形での面接が行われ、発表は試験日当日。 11人で待っていると、一人一人呼ばれて出て行き、みんな悄然として 戻ってくる。 最後にTさんが呼ばれた。部屋に入ると試験管全員が怖い顔をして 並んでいる・・・。Tさんが「ダメか~」とガックリして椅子に 座った途端、「オメデトー♪♪!!」だったそうです。 Tさん、一気に地獄から天国へ。 「人生最良の日でしたか?」と私。 Tさん「いいえ、私の人生最良の日は、妻がプロポーズに イエスと言ってくれた日です。」 キャー!! ごちそうさまぁ~!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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