テーマ:今日のお出かけ ~(8189)
カテゴリ:新潟観光日記(その他)
瓢湖のお話の続きとなりますが、先日は水鳥のお話が中心となりましたので今日は瓢湖そのもののお話・・・
瓢湖がラムサール条約登録湿地であることは昨日も記載しましたが ラムサール条約とは、1971年にイランのラムサールで開催された「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」において採択された「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」のことです。 世界にラムサール条約湿地は159ヶ国1886ヶ所登録されています、日本には37ヶ所の湿地が登録されています、 日本の場合ラムサール条約湿地に登録される湿地はあらかじめ国立公園・国定公園・国指定鳥獣保護区に指定されその環境を保全・管理されます。 瓢湖の場合は国指定瓢湖鳥獣保護区、又は国指定瓢湖特別鳥獣保護区に指定されています。 鳥獣保護区とは、鳥獣の保護繁殖を図るために指定される区域で野生生物の保護・管理を目的に生息地を含む区域を保護区として設定する制度です 指定者は環境大臣または都道府県知事であり、それぞれ国指定鳥獣保護区、都道府県指定鳥獣保護区と呼ばれ、指定された区域では、鳥獣の捕獲が禁止されるほか、野生鳥獣の保全事業が実施できます。また、特に重要な区域を特別保護地区に指定することもでき、特別保護地区では、建築物や工作物の設置、埋め立て・干拓及び木竹の伐採などの野生動物の生息に支障をきたすおそれのある行為について指定者の事前の許可が必要となります。 鳥獣保護区には下記の指定区分があり、 1. 森林鳥獣生息地 - 森林に生息する鳥獣の保護を目的とする。 2. 大規模生息地 - 行動圏が広域に及ぶ大型鳥獣の保護を目的する。 3. 集団渡来地 - 集団で渡来する水鳥等の渡り鳥の保護を目的とする。 4. 集団繁殖地 - 集団で繁殖する鳥類やコウモリ類の保護を目的とする。 5. 希少鳥獣生息地 - 環境省レッドリストで絶滅危惧I類、絶滅危惧II類、絶滅のおそれのある地域個体群に評価された希少な鳥獣の保護を目的とする。 6. 生息地回廊 - 生息地が分断された鳥獣の保護を目的として、生息地間をつなぐ樹林帯や河畔林を対象とする。 7. 身近な鳥獣生息地 - 市街地やその近郊での鳥獣の良好な生息地の確保あるいは創出を目的とする そのうち国が指定するのは2・3・4・5の4つで国際的または全国的に重要な区域を国(環境省)が指定し、それ以外の各都道府県内の区域を都道府県が指定します。 現在(2011年11月現在)国指定鳥獣保護区に指定されている地域は79ヶ所(大規模生息地10ヶ所・集団渡来地30ヶ所・集団繁殖地19箇ヶ・希少鳥獣生息地20ヶ所)です、 瓢湖はこの中の3、集団渡来地に該当しますね。 瓢湖は寛永年間に作られた用水池で周囲1230mの小さな溜池です、 昔から多くの水鳥が渡来する池で白鳥もその頃から渡来していましたが猟銃の普及と共に徐々に減少し遂には渡来しなくなりました、 しかし昭和25年1月に突如シベリアより渡来し始めその後毎年渡来し越冬するようになりました。 昭和29年2月吉川重三郎氏(初代白鳥おじさん)により餌付けに成功してからは、渡未中は他に移動することが少なくなり、純野生の白鳥が人に慣れ人が与える餌を喜んで食べる姿は、世界的にも珍しいことで、一躍有名になりました 瓢湖の白鳥はたった一人の餌付けから始まりました、 瓢湖は大自然の中の大きな湖ではなく住宅街と水田の狭間にある小さな溜池です、ここに今も多くの白鳥が渡来するのは、地域の方々と水鳥たちの絆が今も保たれているからに他ありませんね。 今も行われている日に3度の餌付けは、必要ないのではという声もあります、白鳥は日中は近隣の田んぼに餌を捕りに行きます、日中も瓢湖に残っている白鳥には傷病を抱えている鳥も多いようです。 野鳥である白鳥に対する餌付け、これは人間の生態系への関与を意味します、この線引きは難しいとこではありますね。 ここにはこのような傷ついた白鳥を保護する設備もあります、 野鳥に対する餌付けは場合によって糞害や農作物、庭木などの被害を生むことがありますが、ここは管理された公園だから・・・、餌付けもその管理の下適切なものを適切な方法で与えるよう努力されていますよ。 これが水鳥の餌を販売している小屋・・・、あげてよいのはこの餌だけ・・・ 以前ブロ友さんの日記で白いポストを拝見しましたが、ここには青いポストがあります、 このポストは水鳥の餌代を集める募金箱・・・ 向かいには白鳥会館という観光施設があり・・・ こちらでも餌を販売しています。 白鳥会館には水鳥の餌以外にも、産直品や特産品も・・・ これは新潟の米菓・・・、割れ煎だから安い・・・ 地元の人が作ったお団子(桜団子)に・・・ こっちは同じく地元の人が作ったフキ味噌・・・ 今日は瓢湖水禽公園のお話・・・ ちょっと長い日記だったので、動画はお休みね・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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