テーマ:今日のお出かけ ~(8129)
カテゴリ:新潟観光日記(その他)
今日は二宮家のバラ園のあとのお話、
ちなみにこれは聖籠町のマンホールの蓋、 ハマナスにさくらんぼ、何やら色々描いてありますね・・・ 二宮家の近くにさくらんぼ園があり、パンフレットを配っていました、 一緒にもらったのがこれ・・・ 佐藤錦・・・ 美味しい・・・ せっかく聖籠まで来たのですからこのまま帰るのも勿体ない、ということでまずは・・・ 東新潟火力発電所に・・・ こちらにははまなす公園という公園とはまなす館というPR館があります。 さてさて、この発電所の状況を書くとね・・・ 今の電源がいかに無理をしているかというのがよくわかりますよ・・・ そもそも電力の約1/3を担っていた原子力が停止して、何の問題もなく電力がまかなえるわけがないのです。 そのしわよせが火力発電所に来ているのは一目瞭然。。。 東新潟火力発電所は、発電設備6基、東北電力所有の火力発電所では最大、国内でも最大規模の火力発電所です。 旧新潟共同火力発電が所有していた港1号機が最も古く1972年から営業運転を開始しております、 各発電設備の最大出力は以下のとおり・・・ 港1号機 1972年運転開始、汽力発電方式、定格出力35万kw 港2号機 1975年運転開始、汽力発電方式、定格出力35万kw 1号機、1977年運転開始、汽力発電方式、定格出力60万kw 2号機、1983年運転開始、汽力発電方式、定格出力60万kw 3号機、1984年運転開始、コンバインドサイクル発電方式、定格出力109万kw 4号機、1999年運転開始、コンバインドサイクル発電方式、定格出力161万kw 2011年3月時点、港一号機は老朽化に伴い長期計画運転停止中でした。 これがあの地震の後どうなったかといいますとね・・・ まあまずは長期計画運転停止中の港1号機の運転再開・・・まあ当然の選択ですね。 それでも出力が足りない・・・ 次に行われたのは最新型のコンバインドサイクル発電方式の3号機・4号機の増出力運転、 現在この2機は増出力運転中、3号機は定格121kwに4号機は定格170kwに増出力運転されております。 これでもまだ出力が足りない・・・ 緊急電源港3号系列の増設・・・ 燃料は軽油、ガスタービン発電方式、熱効率はったったの33%・・・定格出力2.69万kw×2台、2011年運転開始、 まだ足りない・・・ 緊急電源5号系列の増設・・・ 燃料は軽油、ガスタービン発電方式、熱効率38%・・・定格出力33.9万kw、2012年運転開始、 これが良い状態でないことは誰の目にも明らかですね・・・ 港1号機が長期計画運転停止に入っていたのは伊達や酔狂で休んでいたわけではない・・・ 古い火力発電設備は設備が老朽化しているというだけでなくて熱効率が悪い、 火力発電というのはもともとそんなにエネルギー効率の良い発電方式ではなく、熱効率はだいたい39%ほどです。 つまりは100万kw分の熱エネルギーを使って39万kwの電力を作り出しているわけです、残りの61万kw分のエネルギーは排熱として放出されているわけです、 発電量が少ないだけでなく、ただでさえ枯渇が心配されている燃料を余計に消費し、CO2も余計に排出することになります。 これが最新式の4号機だとどうなるか・・・ 最新式のコンバインドサイクル発電方式の4号機の熱効率は50%を超えています、技術も進歩しているのですね、 つまりは同じ100万kw分の燃料を使っても港1号機と4号機では発電量が10万kwも違うということになります。 これはこの発電所にあるPR館のはまなす館、 今もう一度電力を考え直す時が来ています。 もともと原子力が普及したのはこの天然資源の問題があるからです、このままのペースで使い続ければ近い将来枯渇するであろう天然資源に頼らず、 安定した発電ができるものとして普及したのが原子力です、やっぱりダメだったから火力に戻せば良いというわけにはいかないんですね。 原子力に頼らない電源を考えつつさらに火力の比率も落としていかなければならないという無理難題を突きつけれらているのが今の電力の状態・・・ 年間に日本が仕入れられる天然資源の量は決まっています、足りないからといって沢山仕入れられるわけではないんですね。 今はその資源の多くを発電に取られています、これがガソリンや軽油の値上がりにも影響しているということを忘れてはいけませんね。 かつてこのような議論をした時に電気料金が今の倍になっても我慢しなければならないと言ったブロ友さんがおられました。 でも実際には電気料金が倍になる程度では済みません、 極端な言い方をすれば・・・このまま火力発電に頼り続けるというのなら、そう遠くない未来、電気料金が今の10倍、ガソリン・軽油も今の10倍、物価が今の3倍ほどになっても我慢しなければならないんではないでしょうかね・・・ これをよく考えた上で、もう一度、火力・水力・原子力・その他の電力すべてを視野に入れながら、安全性・経済性・安定性を総合的に考えて今後の電力の行く末を考えねばなりませんね。 震災のあと、クリーンエネルギーが叫ばれましたがその普及がこの数年でどれだけ進んだでしょうか?、研究に新たな成果が見られたでしょうか?、その普及を後押しするような動きが何かあったでしょうか? 夢を語るよりも現実に目を向けるべき時が来ている気がしますよ・・・ 震災後日本の電力は約9割を火力発電に頼っています、この現状をもう一度考え直す時が来ています・・・ 注)、原子力が良いと言っているわけではありません、火力発電の行く末をよく考えねばならないと言っているのです、お間違いなきように。。。 さて難しい話になったので最後は軽いお話に・・・ 光君です・・・ 何故か鼻だけ外に出したがる光君・・・ 一体何の匂いがするのやら・・・ 謎・・・ 今日は東新潟火力発電所のお話・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[新潟観光日記(その他)] カテゴリの最新記事
|
|