テーマ:日帰り温泉あれこれ(1032)
カテゴリ:日帰り温泉日記(県外編)
さて、キャンプ場の近くにはいい温泉がない、じゃああきらめるか・・・
とはなりません、ちゃんと温泉と言えるレベルの温泉に入りた~い!! しかもこのキャンプに行く直前に濃い硫黄泉がどうたらとありがた~い日記を書いてくれたブロ友さんが・・・ 硫黄泉に入りたくなるでないの!!、 さてさてどうせ行くなら徹底的に濃い硫黄泉にしましょう・・・ 万座ホテル聚楽、万座の温泉街からは少し離れた聚楽、ここの源泉はホテルからさらに800mほど奥に入ったところにあり、奥万座温泉とも言われます。 万座温泉は日本一高濃度の硫黄泉であることで有名ですが、その日本一を叩き出した源泉がこの万座ホテル聚楽が使っている法性の湯、 硫黄泉の濃度に影響するのは火山性ガスです、これは火山活動に影響しますので常に一定ではありません、高濃度の硫黄泉といえども火山活動の状況によって日々変化しているのですね、 濃い時もあれば薄い時もある・・・ これはもちろん他の成分にも言えることで、温泉成分分析表の濃度がそっくりそのまま温泉に溶け込んでいるわけではありません、それよりも濃いかもしれないし薄いかもしれない、あくまでも基準です・・・ ちなみに成分表に書かれている硫黄濃度は・・・ 遊離硫化水素濃度258(平成25年の分析表です)・・・ これはかなり濃いです・・・ 実際の湯は・・・、濃度ほど匂いはきつくありません、 なぜかと言いますとね・・・ 超高濃度の硫黄泉の万座温泉では湧き出した源泉をどぼどぼと湯船に注いでは危険なんですね。 硫黄泉独特のあの卵の腐ったような匂い・・・ 温泉好きにはあの匂いをありがたがる人も多いのですが、 あの匂いは致死性の有毒ガス硫化水素の匂い、匂いがプンプンする温泉に入ったら命の危険があるんですね(これは万座に限りません、あの匂いは危険な香り、あの匂いだけをありがたがるのはやめたほうが良いです・・・) なので万座では湧き出した源泉を別のところに貯めて有毒ガスを放出し濃度を下げてから湯船に注いでいるのですね、 とは言っても超高濃度の万座温泉そうは言っても匂いはします・・・、浴室は大きな換気扇をいくつも回しっぱなしにして中毒事故対策を行っています。 換気扇というと上の方と思いがちですが、硫化水素はそれだけではダメ、空気より重い硫化水素は下に溜まる、換気扇は注ぎ口のすぐ隣下の方にも付いています、 まあここまで対策して初めて事故なく入れるわけで・・・ そんなこといったって本当にそれで死んだ人なんているの? は~い、いますよ・・・ 万座では幸いなことに温泉での死亡事故は起きていませんが、 この源泉の生みの親白根山で昭和46年ボーリング井戸跡から発生するガスにによりスキーヤー6名が死亡、 昭和51年万座温泉から本白根山に登る途中女子高生2名と引率の先生が死亡・・・ 万座温泉にも草津のように湯畑があるんですね、高温の温泉の温度を下げる目的と、万座の場合は遊離硫化水素の濃度を下げる目的と・・・ 草津の湯畑は遊歩道が整備され常に観光客で賑わっていますが・・・ 万座の湯畑は・・・ 立ち入り禁止です・・・ 危険!!危険!! 遠くから眺めるだけ。。。 硫黄の匂い大好きな温泉ファンの人はこの柵を乗り越えてでも入りたいところなのでしょうが。。。 命が惜しかったらやめましょうね・・・、この湯畑の近くには硫化水素濃度を図る検知器も付いてるんですよ、一定以上の濃度になったら、警報が鳴り響きます・・・ 火山性ガスが危険なのはわかったけれど温泉で死んだ人もいるの? は~い、いますよ・・・ 万座では幸い近年そのような死亡事故は起きていませんが、 万座と同じく高濃度の硫黄泉として知られる福島の高湯温泉では・・・ 昭和51年と昭和58年に硫化水素中毒による溺死事故が起きています・・・ 今では高湯温泉は遊離硫化水素濃度が高濃度に達した場合は営業を自粛する時もあるんですよ。 硫黄泉は効能豊かな名湯も多いですが危険な温泉でもあるわけです・・・ 硫化水素・・・ 空気中の硫化水素濃度が100ppmを超えると嗅覚が麻痺し、200ppmを超えると1時間で急性中毒になります、 600ppmを超えると1時間で致命的な中毒をおこし、1000ppmを超えるとほぼ即死します。 ね、万座の源泉がそのまま湯船にそそげないのもよくわかるでしょ~ 万座の法性の湯の源泉井戸は直接覗き込むのも危険なんですよ~、付近は関係者以外立ち入り禁止(危険だから・・・、硫化水素ガスも出るし熊も出るし・・・) 温泉のプロが細心の注意を払い命懸けで管理しているのが万座温泉なんですよ。 さて長野から万座温泉に至る志賀高原ルートの途中に・・・ 日本国道の最高地点があります、2172m、これより高いところには国道は通っておりません・・・ ちなみに万座温泉があるのは標高1800m、通年営業が可能な温泉地としては日本最高地にあるんですよ~ あたりは火山地帯なので・・・ 温泉がたくさん・・・ これは「ほたる温泉」とか書いてありました、湯気がもうもうと・・・ まあでもそんな温泉は知りません、入ってないので良いかどうかもわかりません。。。 光君は・・・ 元気です、 最近人見知りの光君はキャンプ場では警戒中・・・ 尻尾を股の間に挟んで警戒ポーズです・・・ 自宅じゃないからね・・・ テントの中だけは安心のようで・・・ あとはこんな感じ。。。 お腹はだしませんよ・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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