テーマ:食べ物探検(128)
カテゴリ:食べログ(その他)
さて、このブログも長くなり、ブログ開設当初から付き合いのあるブロ友さんなどはすでに遠慮というものがなくなっております。
東京にお住いのあるブロ友さんが、ある時私のブログのキリ番を踏み抜き、 「カニが食いたい、カニが食いたい」とあまりにうるさいので、 寺泊の浜茹でベニズワイガニを送りました、 これがたいそう気に入ったようでしたので、 そんなに気にいったのなら、高いけれど一番美味いのはこれでなくて活きたズワイを自分で茹でるか蒸すかして食うのが最高だと教えました・・・ すると今度は金は自分で払うからそれを送れと言い出します。。。 何度か活蟹を送ったのですがそのたびにわざわざ買いに行ってくれた礼だと高そうな洋菓子を送りつけてきます・・・ 自分で金を払ったわけでもないのに毎度毎度、お礼の品を送り届けてくるので、 仕方がないのでこちらも送る蟹に何かしら新潟の名産品をつけて送っていました。 最初におまけに付けた南蛮海老は大変好評で、今度は蟹でなく海老を送れと言いだし始めます・・・ で、蟹やら海老やらを送るたびに酒やらなにやら新潟の名産品を送るということが続きました。 そんなやり取りが何度か続き、何度目かの時に「鮭の酒びたし」というものを送りました、 したらなんとおまけに付けた酒びたしが美味しくないと文句を言ってくるのです(笑) にゃろめ~~と思った私は次の機会に「塩引き鮭」を送りました、するとこれも美味くないと・・・ く~~、ここまで言われては黙っておれん、そもそも蟹やら海老やらを買いに行くのは寺泊で、鮭の産地は村上、 海老やら蟹やらのついでに送っていたのでは太刀打ちできんと、 越後村上の鮭の老舗「味匠喜っ川」と「越後村上うおや」の鮭ギフトをまとめて送りつけたのでした。 したらお返しに帰ってきたのがこれ・・・ コンディトライニシキヤの洋菓子詰め合わせ・・・ あ~~いつも送ってくる洋菓子店の大きい詰め合わせね。。。 コンディトライニシキヤは祖師谷の洋菓子の名店として知られるお店です。 洗練された味で確かに美味い、中でも美味いのが・・・ このエンガティーナ・・・ ナッツの焼き菓子とでも言いましょうかね、奥のシトロンレザンもかなり美味しいです。 今回はこのエンガティーナの他にセサミ(ゴマの焼き菓子)マドレーヌ、レーズンサンド、レモンケーキが入っていました、 レーズンサンドとレモンケーキはかなりレベルは高いと思います、 マドレーヌは誠実で良い材料を使ってるのは十分にわかりますが、他店と比較してずば抜けてというようなものではないと思います。 あくまでも「スイーツがあまり得意でない」私の評価ですがね・・・ ちなみに甘いもの大好きな我が家の坊主もこのエンガティーナが一番好きなようです。 今回も真っ先にこれを取りましたね・・・3っつづつあるからあわてて取らなくても。。。 で、これで終わりと思いきやなぜか2日後にもう一つお届け物が・・・ 石巻、白謙蒲鉾の笹かまぼこ・・・ こちらが送ったのが2つだからお返しも2つ・・・ 律儀なんだか負けず嫌いなんだか。。。 さて仙台の名産品笹かまぼこ、地元でも一番人気があるのがこの白謙です、 しかし白謙の笹かまぼこは若干高く、普段は地元スーパーに売っている佐々直というのが地元では一般的なようです。 知ってか知らずか私は練り物が大好きです、練り物も色々で各地に美味いものがありますので、どれが一番とはいえませんが、少なくとも今まで食った「笹かまぼこ」の中では一番美味いといってよいでしょう。 このような練り物製品の最大手は「紀文」ですが、新潟も練り物製品の会社が多く、 二番手の「一正蒲鉾」四番手の「堀川蒲鉾」 中堅どころ(八番手)の「伏見蒲鉾」が新潟のメーカーです。 仙台の笹かまメーカーでは12番目に「鐘崎」、13番目に「阿部かまぼこ店」、16番目にこの石巻の「白謙」が入ります。 とはいえこれはあくまでも売り上げ順位で上位の店の方が美味いかどうかというと・・・ そうとも限らないのは蒲鉾業界でも変わりません。 学生のころ魚市場でアルバイトをしたことがあります、 年末商戦真っただ中の暮れに任されたのが蒲鉾の販売、魚市場というのは小さな店の集合体で、私がアルバイトしていた店は小さな柳下蒲鉾というメーカーの蒲鉾を売っていました。 隣接する店が販売していたのが大手の一正、堀川の製品です、そこでとった戦略はまず食わせることでした。 柳下蒲鉾は小さなメーカーですが真面目なメーカーでもあるので味では全くひけはとらない、寺泊魚の市場通りで売っている揚げ蒲鉾(番屋揚げと大判揚げ)を作っているのがこのメーカーです。 まず食わせ、丁寧に説明する、煮物に使う客には板なしのの蒲鉾を薦め「お母さん板なんか食わないでしょう」と冗談を交えながら、口八丁手八丁で売りまくりました。 結局、大手かまぼこ店の比較的安い蒲鉾を売っていた店の客を根こそぎ奪い取り、 年末商戦の休日2日間で数百本の蒲鉾を売りあげたのでした。 そう、実は美味いのはこういう小さなメーカーの商品だったりするのが食品業界の面白いところ。 途中売る蒲鉾がなくなりメーカーさんが配達してくれたのですが、「あのバイトの子売るね~~」と言って差し入れをいただきました、 後で聞いたらそれが柳下蒲鉾の社長さんだったそうで・・・ 笹かまを食いながらそういえばそんなこともあったな~~と思い出したのでした・・・ もう何十年か前の話になりますがね。。。。 では悠々愛々さん、美味しいお菓子と蒲鉾をありがとうございます。 ところで鮭の評価をまだ聞いておりませんが・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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