テーマ:お花見散歩(73)
カテゴリ:新潟観光日記(花見編)
これも毎年恒例ですが、今日はしらさぎ森林公園の花菖蒲です。
毎年花菖蒲の話の時は「アヤメ」「花菖蒲」「杜若」の違いについて書いてややこしいと書いていましたので、 今回はちょっと志向を変えて・・・ 花菖蒲のもうちょと細かい雑学を・・・ 花菖蒲はかなり古くから園芸品種として日本に根付いており、 その歴史は戦国時代から江戸時代にかけて東北地方で野菖蒲の色変わり種を選別して栽培したのが始まりだと言われています。 これが江戸に持ち込まれ品種改良されて多種多様な種類が生み出されました。 花菖蒲の系統は主に4つに分かれますがそのほとんどが江戸時代に江戸に持ち込まれ盛んに品種改良されて生み出された「江戸系」と言われるものです、 江戸系の花菖蒲で300種くらいの品種があると言われています。 さて江戸に持ち込まれ盛んに品種改良される前の品種・・・ それがもう一つの系統で他の3系統の基になる品種になります。 これが長井系(長井古種)、名前は古そうですが発見されたのは4種の中で最も遅く、山形県長井市で栽培されてきた品種です。 昭和30年代に他の3系統のいずれにも属さない品種が長井市で発見され江戸時代後期からの品種改良の影響をほとんど受けていない原種に近い品種であることが分かりました、 他のいずれにも属さない品種であったためこれを「長井古種」と名付けました、 最も原種に近い品種で現在34品種が確認されています。 次の系統は伊勢系・・・ 伊勢松阪の紀州藩士吉井定五郎により独自に品種改良された品種です。 別系統で発達し、伊勢の名花「伊勢菊」「伊勢撫子」とともに「伊勢三花」の一つに数えられます。 伊勢花菖蒲は鉢栽培用に品種改良され室内観賞用として優れた特性を有しているのでこういう野外の菖蒲園ではあまりない・・・ 花菖蒲はほとんどが江戸系でちょっと長井系が混じるくらいなので説明と掲載写真との互換性はありません、まあ写真はほぼ江戸系の花菖蒲です。 もう一個独自に発達した系統が・・・ 肥後系・・・ 現在の熊本県を中心に鉢植えの室内鑑賞向きに栽培されてきた品種で 「肥後椿」「肥後朝顔」「肥後芍薬」「肥後菊」「肥後山茶花」とともに「肥後六花」の一つに数えられます。 肥後系の起源はかなりはっきりしていて 江戸の旗本に松平定朝(菖翁)という者がおり野生種から優れた栽培品種を作りだしていました、 熊本藩主の細川斉護がその花菖蒲を譲って貰えないかと打診したものの、菖翁はその頼みを断りました、 これを聞いた藩士の吉田閏之助が、江戸勤番の際に菖翁に弟子入りし「門外不出とする」「熊本で良い花ができたら江戸に送る」と言う条件で持ち帰ったのが肥後系の始まり、 肥後花菖蒲は満月会という組織を結成し長く門外不出を守ってきましたが大正時代この会則を破り肥後花菖蒲を販売した者がおり僅かながら肥後系の花菖蒲が全国へと広がりました。 が、それも極わずかで現在も保存会「熊本肥後花菖蒲満月会」によってその流通は厳しく制限されているため熊本以外でお目にかかることはほとんどない品種です。 まあ、こういう花菖蒲園で見るのはほとんどが「江戸系」で、 まれに「長井古種」が混じるくらいということですね。 あれ? 寝てる・・・ お~い!!、起きろ~~!! 光君は公園が大好きです・・・ この系統は「ミニチュアダックスフント」と言ってスイスのジュラ山岳地方のジュラ・ハウンドが祖先犬です、 ドイツやオーストリアの山岳地帯にいた中型ピンシェルとの交雑によって現在のダックスフンドの基礎となるスムースヘアード種が誕生します。 光君のようなロングヘア―ド種はこれにスパニエル種を掛け合わせて誕生します。 ダックスフンドはアナグマを狩るために品種改良された犬種で、 光君のようなミニチュアはより小さなアナウサギを狩るために小型改良された品種です・・・ 何・・・?、ミニチュアダックスの説明は要らないの・・・ あらそうなの・・・ この光君が乗っかっている椅子は、レジャーチェアに分類され レジャーチェアは収束型と折りたたみ型に分類されます・・・ 「もういいって・・・」 あらそうなの・・・残念ね~~ 今日はしらさぎ森林公園の花菖蒲のお話し・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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