テーマ:日帰り温泉あれこれ(1032)
カテゴリ:日帰り温泉日記(下越編)
今日は温泉のお話です、
と言ってもいつもの定番温泉「田上ごまどう温泉 湯っ多里館」です。 心無いブロ友さんにたびたび「胡麻豆腐」と言われているこの温泉、 この「ごまどう」の由来は後ろにそびえる護摩堂山・・・ 護摩堂山のふもとには古くから名湯と知られる湯田上温泉があります。 この田上ごまどう温泉も護摩堂山のふもとにあり、その名前の由来となっています。 さて、ちょうど先日ブロ友さんの日記に 「不動堂」「薬師堂」なんてのが出てきて、不動明王を祀ったお堂が「不動堂」、薬師如来を祀ったお堂が「薬師堂」です。 他にも「釈迦堂」「観音堂」「千手堂」「文殊堂」「地蔵堂」などという地名も各地にありますがこれも仏教由来の名前ですね。 さて「護摩堂」の由来は・・・ かつて修験者が護摩炊きをした場所、 護摩堂山はかつて三井山と言われ、七十二房に及ぶ寺院が立ち並ぶ山岳信仰の要衝として栄えました。 この修験者たちが護摩を焚いたことからいつしか三井山は護摩堂山と呼ばれるようになりました。 名湯「湯田上温泉」はこの修験者たちが身を癒すのに使ったのが始まりだともいわれています。 胡麻豆腐でね~の。 護摩炊きというのは護摩壇に火を点じ、火中に供物や護摩木を投じて祈願するもので、元は紀元前1000年ころのインドのバラモン教の宗教儀式です。 仏教に取り入れられたのは釈尊入滅から約500年後に発生した大乗仏教の成立の過程でバラモン教から取り入れられたと言われています。 なので日本の仏教で護摩炊きをするのは大乗仏教の一派である密教、主に天台宗と真言宗でのみ取り入れられています。 護摩炊きはその目的によって5つに分類されます。 1、災害や災難が無いことを祈る「息災法」 2、災難を取り除くだけでなく積極的に幸福を倍増させる「増益法」 3、怨敵、魔障を除去する「調伏法」、悪行を抑えることが目的の為通常よりも高位の阿闍梨などが行います。 4、他を敬い愛する平和円満を祈る「敬愛法」 5、諸尊・善神を召し集める「鉤召法」 お正月の炊き上げも護摩行の一種ではありますね。 うんうん胡麻豆腐でないことがよく分かりましたね。 ちなみに他人を騙して金品を巻き上げる人のことを「護摩の灰」と言いますが、 これはこの護摩炊きの灰には破魔、厄除けの効果があると言われており、灰でしかないので護摩炊きで出たものかゴミを燃やして出たものかの区別なんかつかない、 それをいいことに修験者のいでたちで弘法大師の護摩の灰と騙して、ただの灰を売り歩いた者がいたため、価値の無いものを騙して売りつける人のことを「護摩の灰」というようになりました。 中には間違えて覚えて「胡麻の蠅」だと思ってる人もいますが、正しくは「護摩の灰」です。 ちなみに本物の護摩の灰は一度の護摩行で大量に出るのでそんなに高いものではなく、中には護摩行に参加したものに無料で配るところもあります。 騙されて護摩の灰を高値で売り付けられないようにしましょうね。 さて前置きが長くなりましたが「ごまどう温泉」 泉質はナトリウム-塩化物泉です、ごく薄い硫黄臭がありますが、そんなに特筆するようなものはなく。。。。 ごく普通の温泉というところですかね、この温泉以前よりもかなり泉質が変わったように思います、 以前はもっとはっきりとした特徴のある湯だったのですがね・・・ 今はあまり特徴の無い湯となっていますね、 まあでもなんだかんだでよく来る温泉ではありますね。 温泉前ライトアップしてました、 結構遅くまでやってるし、なんといっても近いから・・・ まあよくいく温泉って意外にそんなもので。。。 今日は田上ごまどう温泉のお話し、 胡麻豆腐ではありませんので悪しからず・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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