カテゴリ:新潟観光日記(イベント編)
え~と今年はこれで最後になると思いますが花火のお話です・・・・
まあ毎年最後の〆になる花火大会が9月にありましてね・・・・ 片貝まつり奉納花火大会です。 毎年9月9日・10日で行われますので1週間ほど前のことですね。 越後三大花火の一つに数えれらる花火大会なんですが、 欠点は混むことで、会場で見ようと思ったら午前中から出かけて場所取りしないといけませんし、 帰ってくるのは午前様になりますのでちょっときついので・・・・ いつもちょっと離れたところから見物します。 なので今日の花火は全体的にちょっとピンボケです・・・・ どうしても距離があるとね~~ ボケやすい。。。。 それとですね、今回の片貝の花火は若干雲があって・・・・ 雲が邪魔する。。。。 今年の片貝の花火はいまいち天気に恵まれず、当日の午前中まで雨が降ってましてね。。。。 片貝の花火は日付固定で基本的には雨天決行です。 地面がびしょ濡れなのでいつものレジャーシートでなくてキャンプ用のチェアーにしました。。。。 レージャーシートも濡れると乾かさないとならないし・・・・ 花火に雲は最悪で、ちょうど被るとこのように全く見えない。。。。 まあ花火の煙で見えなくなることもあるのですが、雲も一緒・・・・ 見えないよ~~ まあそれなりに風はあるのである程度は流れるのですが、如何せん雲が低い・・・・ 片貝の花火といえば有名なのが四尺玉、 四尺玉は打ち上げ花火の限界といわれていましてね、これ以上大きい花火玉は打ち上げが難しいと言われています、 この四尺玉が見れる花火大会は日本に二つ、一つが近年ギネスで話題になった鴻巣の花火大会、もう一つがこの片貝の花火大会です。 四尺玉にはいくつかの壁がありましてね、 一つはこんな大きな花火玉を作れる花火師さんがいない事、現在四尺玉の生産を行っているのはこの片貝の花火大会を仕切る「片貝煙火工業」と鴻巣の四尺玉を作ってる「アルプス煙火工業」の2社だけです。 まあ最初に作ったのが本田善治という花火師さんで、片貝煙火工業の花火師さんです、 でもう一方のアルプス煙火工業とは何者かといいますと、かつて水上設置自爆型の大型花火、伝説の五尺玉(正確には四尺六寸玉)を作った花火メーカーです、北海道洞爺湖の花火ですね。 まあもともと大玉の製造に長けたメーカーですので鴻巣の花火でお呼びがかかったということですね。 で、花火の大玉のギネス記録というのは実は3つあって・・・ 世界最大の花火、世界最大の打ち上げ花火、世界で最も重い打ち上げ花火があります、 で世界最大の打ち上げ花火の記録を持っているのが片貝煙火工業で、世界で最も重い打ち上げ花火の記録を持っているのがアルプス煙火工業です、 世界最大の花火の記録も今まではアルプス煙火工業の五尺玉が持っていたのですが、これが昨年アメリカに塗り替えられ、現在のギネス記録は日本にはありません、 まあもっとも・・・、このアメリカの花火も打ち上げ花火なので、日本が持ってる2つの大玉花火の記録も実質的にはこのメーカーが上回っていますが・・・・ 今のところギネス登録は「世界最大の花火」でのみ登録されているので残りの二つは日本が持っています。 ちょっと話が飛びましたが四尺玉の壁の話・・・・ もう一つの大きな壁が法律の壁でして。。。。 花火を上げるにはその花火を上げるための安全の基準が都道府県と市町村の条例で定められている必要があります、これは玉の大きさによる安全基準があって、 国内で四尺玉の安全基準を制定しているのは県では新潟県のみ、市町村では長岡市、新潟市、小千谷市の3市町村だけだったんですね。 この基準がないと四尺玉はあげられないんです、鴻巣の花火大会は実行委員会が県と関連市町村に掛け合いようやくこの安全基準を設定してもらうことができたのです。 都内の花火大会で大玉があげられないのは大玉の安全基準が無いからというのもありましてね・・・・ 三尺玉には三尺玉の、二尺玉には二尺玉の安全基準が必要で、この基準を設定してない県や市町村では大玉は法律の壁が阻んであげられないのです。 でこの基準がですね四尺という化け物サイズになると別の問題が出てきます・・・・ 三尺玉だと打ち上げ場所からだいたい600mの保安距離が必要となるのですが、これが四尺になると・・・ 1.5km、打ち上げ場所によっては一つの市町村で収まらないという事態になってきます、 なので片貝の四尺玉は小千谷市と長岡市の両市で安全基準が設定されてるんですよ・・・・ となるとですね、自分の市町村の花火大会ならいざ知らず、どうして隣町の花火大会のためにわざわざ手間かけて安全基準設定してあげなければならなんだ? ということになってなかなか協力が得られない、話が進まない、これが四尺玉の法の壁。。。。 鴻巣の実行委員の人たち、非常に大変だったそうです、消防と県、市町村と何度も掛け合って・・・ 最初は隣接する町の人たちは「うるさくて迷惑」「車もゴミもすごい」と門前払い状態だったそうです。 それを丁寧に説明してようやく実現したのが関東の四尺玉で。。。。 まあこちらの場合、もともと花火玉の大きさを競い合ってたのがこの片貝の花火大会とお隣長岡の花火大会で、 そういう面では比較的スムーズに。。。。 片貝は小千谷市と長岡市の間くらいの場所ですので・・・・ まあそういうことで現在国内で四尺玉が上がる花火大会はたったの二つ、 あげることができる場所も非常に限定されるし、それを作ることができる花火師も非常に限定されるということです。。。。 片貝の花火大会は2日間の開催で、その両日で1発づつの四尺玉が上がります、 今年は日月での開催で、平日の月曜日にわざわざこんなところまで行って花火見物などしてられませんので、これは初日、日曜日の花火です。 日曜日の四尺玉は、「昇天銀竜、黄金簾小割浮模様」という花火で、まあ巨大な冠菊の花火です。 で、見れなかった二日目の四尺玉は・・・ 「昇天銀竜、黄金千輪二段咲」、巨大な千輪菊の花火です。 鴻巣の四尺玉は冠菊なので二日目の千輪菊の四尺玉はここでしか見れない花火ということになりますかね。。。。 今日は片貝まつり奉納花火大会のおはなし・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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