鍛冶道場の桜・北三条の桜・弥彦の桜・・・
さて今日は新潟の桜の日記です、今年は新潟の桜もかなり早くに咲き始め、春らしくなるかと思いきや・・・桜が咲いてから冷え始めたので例年より花もちの良い桜です。。。これは鍛冶道場の桜。。。。桜の花はパッと咲きパッと散る、その潔さから「花は桜木、人は武士」なんていいって古くから日本人に好まれました、花見と言えば桜、桜の花は日本人が大好きな花ではあります、けれど桜の花が嫌われる部分もありましてね・・・パッと咲いてパッと散る、個人ならいいのですがこれが家となると・・・・パッと散ってもらっては困るのです、家は残ってもらわねばならないのです、なので武家の家紋としては桜は毛嫌いされました。桜のように家がパッと散ってしまっては困るんですね、同じように嫌われたのが椿の花で、椿は花が咲いたまま首からぽつっと落ちる、縁起が悪い花とされました。神社の神紋なんかだとまだ桜紋もあるのですが、武家の家紋としては非常に稀、まさに嫌われていたのが桜の花でして、同系統の花の「梅」とはえらい違いです・・・・まあ「梅紋」の場合は天神様信仰と結びついてかなりの数ありますからね。。。さてさっそくひねくれた話題から入った桜の話・・・今年は新潟は雪が酷くて、桜の木にも影響があります。こちらは雪の重さに耐えきれず、ぽっきりと折れてしまっています、それでもこうして綺麗な花を咲かせるのですからなかなかどうして桜の生命力も侮れませんね・・・・こちらは北三条駅の桜・・・今年の桜はどうにもタイミングが悪く、気温と土日の天気、が噛み合わず、比較的近場の桜となっています・・・・さて神紋としてなら桜紋もあると言いましたが、日本は八百万の神々がいる国でしてね、桜には桜の神様がいたりします、富士山本宮浅間大社に祀られている木花咲耶姫は桜の神様だと言われています。天照大神の孫ニニギノミコトの妻として姉の磐長姫と共に嫁ぐはずだったのですが、ニニギノミコトは醜い磐長姫を嫌い木花咲耶姫だけを妻として迎えたそうです、こうして岩のように長い寿命を持つはずだったニニギノミコトの子孫たちは(天皇のことです)花のように短い寿命になってしまったそうです(人間並み)まあ日本の神話は最終的に天皇と結びついちゃうのでどうしてもそこから尊王とかいうのと結びついてしまいがちなのですが、まあ古事記はほぼ神話ですから・・・・ギリシア神話とか聖書もそうかな?、それに古事記。。。。物語としても非常によくできていたりしましてね・・・・まあ堅苦しく考えずに読み物として一度読んでみると、意外と面白かったりもします。さて神話が出てきたところで今度は弥彦の桜・・・・こちらの神社の御祭神は天香山命、天照大神の曾孫神ですから、桜の女神、木花咲耶姫にとっては甥っ子ということになりますね。天香山命は越後国開拓の祖神、弥彦神社は越後一宮とされています、さてこの桜の時期に合わせてオープンしたのが・・・おもてなし広場です、足湯2つと手湯、産直と地場産レストラン・・・旧弥彦グランドホテルの跡地を利用して始まった施設です。工期も費用も少なく抑え、まあ軌道に乗ったら拡張すればいいという考え方なので取り敢えずはそんなに大きな施設ではありません。弥彦村は「温泉」と「神社」県内でも観光に特化した小さな村ですが、まあ身の丈に合った、村民が主体となった施設です、まあ補助金が期待できる事業ではあるのですが、最初からそれをあてにしない、補助金が出るなら出てから考えればいい、村民が主体となって知恵を出し、村民が主体となって動く、国の支援は後からついてくるもの。。。。国任せでは上手く行かないというのがこの事業の基本コンセプトです、なので小さい・・・・実は行った翌週が弥彦の「湯かけまつり」でしてね、神湯を乗せる引き車がありました・・・・この湯を撒いて回るのが湯かけまつりでして・・・・今日は新潟の桜のお話し・・・ちょっと長くなりましたね・・・・ではまた・・・