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カテゴリ:家庭力
今日、公園で娘と遊んでいたら、
彼女が何気なく枯れ枝と石を拾っている。 何をしているのだろう?と好奇心が湧いて 黙ってみていると、すべり台の下のちょっと影になっている ところに座り込んで、なにやら作っているようだ。 娘は夢中になって何かを作るのが好きで、途中で邪魔される のが嫌いなのを知っているので、何気なく気づかれないように 近寄りながら、見てびっくり。 彼女は焚き火を作っていたのだ。 石を円形に並べた上に小さな枝を円形にきれいに並べている。 立派な焚き火の形だ。 焚き火好きの私としては、黙っていられず、 「いい形だね。どこで覚えたの?」 確か、どこでもまだ焚き火は教えていないはず。 「なんとなくね。」 と答えかえってきた。 なんとなくだって!? 「なんとなくそういう形が作れるはずがないだろう」 とのどの先まで出かかったが、すんでのところでこらえた。 もしかしたら、そいいうことってあるのかも知れない。 遠い遠い記憶が子どもの中にあって、ふとした拍子に現れることが あってもいいし、むしろあったら素敵だ。 そんなことを考えていたら、ワクワクしてきて 「ほんとの焚き火をしてみようか」 と誘うと、 「うん、やるやる!」 と嬉しそう。 それから、公園でせっせと二人で枝を拾った。 「これが桃太郎のおじいさんがやっていた柴狩というやつだぞ」 などと話ながら、両手にいっぱいの枝を集めた。 家の近くの空き地でちょうどいいところを見つけて トラッカースクールで習った、ティピ式の焚き火を作る。 まず火床の浅い穴を掘り、真ん中に火口になる枯れ草を 丸めて置く。その上に鉛筆の芯サイズの枝から 円錐状に枝を組んでいく。 さらに鉛筆の太さの枝、親指サイズの枝、手首サイズと 組んでいき、立派な焚き火が組みあがった。 今日は時間がないので、マッチを使って点火。 娘は心配そうに火の赤ちゃんを覗きこむ。 風が強く、最初の点火はあえなく失敗。 2回目もまたまた沈火。 その時娘が突然、 「そうだ、火の神様にお願いしよう!」 といって、空に向かって手を合わせた。 ちょっとびっくりしたが、 私もいっしょに手を合わせた。 そうして心を落ち着けて、 そーっと3回目の火をつけた。 今度は火の赤ちゃんがしっかり子どもに育ち、 どんどん大きく立派な火に成長していった。 もう安心だ。 あとは自分の力で大きく燃えていく。 二人でその火に当たりながら、 手や体を温めて、 火についていろいろな話をした。 すべてが灰になったところで、石ですべての火を消し、 その灰をあたりに巻いて、何事もなかったように その場をもとの場所に戻した。 最後に火の神様に二人でお礼をして、焚き火を終えた。 短い時間だったが、どこか遠いところにある 懐かしいものとつながれた、ありがたい時間だった。 娘に感謝。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月13日 12時47分24秒
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