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カテゴリ:自然
あけましておめでとうございます。
皆さんはどんな新年を迎えられたでしょうか。 私は今年も両親の住む那須の実家に戻り、家族といっしょに過ごしました。 庭の雪かきをしたり、大掃除をしたりと年末の行事をしながら、 みんな元気で、いつもと変らぬ時間を過ごせることに 感謝しました。 そして、初詣の帰りに、思いがけず、素晴らしい那須の山々に 出会うことができました。 冬の澄んだ空に、雪化粧した那須の山々が連なり、 その左には、塩原の山々が続き、その奥には遠く会津の雪山も見えます。 そしてそのまた隣にははるか日光の山並みまでが一望できたのです。 小4からこの地に住んでいたのに、 これほどの大パノラマを見たのは初めてでした。 あまりに見事な景色に、しばし見とれながら、 「すごい!」「すばらしい!」 などと連呼していると、 子どもたちも嬉しくなったのか 「すげぇ!」「きれい!」「うぉー!」 とすごい騒ぎになりました。 考えてみれば、気の遠くなるほどの昔から、この山々は この地ですべての営みを見守ってきたわけですから この堂々たる姿は、当たり前のことなのかもしれません。 ずーっと、見とれている私を、山々がやさしく笑っているように 思えてきました。 その時、ふと那須の頂から立ち上る火山の煙に目が留まりました。 全く動かないあたりの雄大さの中で、そこだけが動いていました。 どこかそれは、この地球の命の躍動を見るようでした。 しばらくその煙と対峙していると どこからか山々の声が聞こえたような気がしました。 言葉にするのはなかなか難しいのですが、 「何かが始まる、変る、壊れる、あらたまる」、といった ような感覚のものでした。 これはきっと山からのメッセージだったのでしょう。 昔の人たちは、こういう声をたくさん聞いて、 頼りにしたり、励みにして生きていたのだと思います。 横浜に戻る道では、今度はものすごく美しい夕焼けを 見ることができました。 山々の稜線に落ちる太陽が、空と雲をなんともいえない色に 染めていました。 身近な日々を送りながら、 どこかで大いなる声に耳を傾ける、 そんなふうに生きていく一年にしたいと思います。 今年もよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月13日 13時08分38秒
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